2011/07/28

『レ・ミゼラブル』6/5-3 女性たち

帝劇では三銃士たちが暴れまくっているのですってね・・・ まだまだ先だわ。



さて、スペシャルキャストの女性たち。鳳蘭、島田歌穂、岩崎宏美の3名様、まあ色々と同性だと手厳しい目になっちゃうのね、ごめん。



鳳蘭/テナ妻
ダミ声がオソロシイおかみさんでした。しかし、今までで一番色気があるテナ妻だったような。色気まるだしとかじゃないんですが、中年の女のまだ燃えたいのよ~というような醸造されてる感じの色気というか。
たとえば、モリクミさんはとても豊満でいつも胸に目が釘付けになるんですけど、でも色気はあまりないかな、と。



善悪ではなく、損得ですべて世の中をはかる人たちの強欲さなんだけど、そのなかに、でも憎めなさがふっと現れるような部分もあって、このあたりのさじ加減もベテランの風格あり。



島田歌穂/エポニーヌ
日本においては、エポニーヌとしての存在感はいうまでもない。聞かせどころも多い役だけど、マリウス&コゼットの二人の世界の後ろに回るので、悪目立ちしてもいけない。難しそうです。



恐ろしいばかりの安定感(でも役に慣れちゃってるのではないのが、素晴らしいといつも思う)でありながら、初恋の切なさと、早くからオトナ世界に飛ばされてしまった少女の妙に冷めた感じが同時にあふれていて、素晴らしすぎて言葉になりませんっ


実年齢を思うと、ミラクル!でした。きっと体もきちんとケアしてるし、そして心がいつも輝いているのね・・・。


岩崎宏美/ファンテーヌ
舞台に常に立たれているわけではない、ということが、こんな風に見えるなんて・・・。スペシャルなだけに、百戦錬磨、ツワモノたちがこの日の舞台を埋めていたなかで、岩崎さんは基本、歌手ですよね。なので、演技や歌唱の点で、残念な面が浮き彫りになってしまいました。
うーむ。悪くはないが、いいってほどもでもないな・・・といったあたりです。


しかも、前日が新妻ファンテだったので(彼女は役が降りてくる系の演技をするタイプだと思ってます。でもって、こういう母親役はキム役で培ったものがあり、非常に胸をうつ)比べてしまうと、見劣りしちゃったのでした。


当時、すごく評判だったのでしょうか。他に出来る方がいなかったのか。


・・・これは書くと意地悪だなぁと自分でも思うけれど、死にそうな人には見えない健康そうな体のラインが、残念感をかさ上げしてしまう。で、けっこうドスコイ風味なので。
役者さんは肉体も商売道具ですよねとつくづく思いました。



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