2005/07/07

Italia Vaticano編 3

1 サン・ピエトロ大聖堂へ

クーポラへ昇ってもゆっくりできない時間になってました。聖堂内を焦らず拝見しましょうということに。

時間は6時過ぎ、天井近くの窓からは低くなった太陽光がビームのように差し込んでいます。思わず口を閉ざしてしまうような雰囲気がありました。カトリックの総本山というので、豪華絢爛なのかと思っていたけど、全体的には規模が大きいせいもあってすっきりした感じ。

2 ミケランジェロのピエタ
IMG_1449
以前、不届き者がいてマリアの指を折る事件があったそう。お陰で今は、10メートルも離れた上に強化ガラス越しに見るしかありません。夕暮れの優しい光のなかに置かれた像は、月並みだけど「石には思えない!」 静止しているようで、ある哀しみの時間の流れを含んだようで。切ない気持ちになりました。
・・・これ、ミケちゃん23歳の作品ですってよ。

3 バルダッキーノ
ベルニーニ作、聖ペテロの祭壇の上にある天蓋(バルダッキーノ)です。高さは20メートルも・・・でかい(十字架まで入れると29メートル)。ねじれねじれの柱には、ベルニーニ家の「蜂」がぶんぶん飛んでいました。ヴァチカンに置くものに自分の家の紋章をつけるのって、いいの? 国民性ってことなんでしょうか。

4 偉そうだった
それは静かに始まりました。パイプオルガンと聖歌隊、ミサでした。信者でないので後方から見学です。幸せを願う気持ちはあるんだけど、組織化されたものや様式化されすぎたものの前では、身構えてしまうなぁ

で、ミサが終ったので司祭(だと思います)らが内陣を横切って彼らの部屋へ戻るわけです。私がある彫刻を眺め終わったので別の方向に行こうとしたところ、スーツをぴしりと着こなした警備の人に無言&手で「来るな」と制されました。でもこの時すぐに、なぜ制されたのか分からなかった・・・ので、踏んじゃいけないものでも踏んだのかと勘違い。それらしき床のレリーフを避けてまた行こうとしたら、再度制されました。で、ようやく、司祭が通るので道を空ける、というのを飲み込めたのでした。だって、理由を言わないんだもん。理由なく威圧的に制されて、けっこう嫌な気分だったし。

5 STOP
A嬢も、体格のよろしい黒人の警備にやんわりと厳しく「STOP」と低い声で言われたらしい。だけど「いやぁん」と何だか嬉しそう。聞くと懺悔するお部屋に入ろうとしたら、いけません、と注意された模様です。あなたったら厳しい系もお好き? 何を懺悔しようとしたの?(ただ写真撮りたかったんだよね)。

6 Card from Vaticano
クーポラへはまたの機会に。満足して聖堂を出た我々は、最後の目的「ヴァチカンからお手紙」に励みました。独立国家なのでココで投函すると、ヴァチカンのスタンプがつくのです。あ、でもイタリアの切手を貼ってココから出す&ヴァチカンの切手を貼ってイタリア国内で出す、いずれもOKなんですけどね。
聖堂外の階段に座り、スイス衛兵が守るゲートを目の前にしながらせっせと書きました。一緒にいる旅の仲間へも。家に帰ったあとのお楽しみです。旅先からのハガキは出すのも頂くのも、大好き。

一心不乱に書いていたら、やられました。IMG_1456蚊がいるなんて、想像してなかったです。「2箇所も。かゆいよう」、と訴えたら、ヴァチカン担当のK嬢が 「ローマ時代からここら辺は沼地で、蚊がたくさんいたらしーよ。いまも多いんだって」とトリビアなお答え。うう、それ出発前に聞きたかったよう。

7 夕暮れのヴァチカンにさようなら。
ずいぶん並んで歩いた一日でした。シルエットになりつつあるヴァチカンに別れを告げます。さ、あともう一箇所、サンタンジェッロ城を見ましょう。

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