2005/07/11

『モーツァルト!』

僕は音楽、音楽は僕だ!



井上芳雄/西田ひかるのマチネでした。カード会社の貸切公演で、席番号による抽選でサイン色紙のプレゼントあり(ハズレた)。



井上くんはのびのびと天真爛漫に飛び跳ねながら、ヴォルフガングを歌って踊ってました。噂どおりの爽やかさで、この先、低音がぐぐっと響くようになるとさらに素敵でしょう。



ともかく井上くんのヴォルフガングは若さが弾け飛んでました☆ 



シカネーダー役の吉野さんの華麗なダンスも良かった。シカネーダーって、当時オペラ「魔笛」でパパゲーノを演じたモーツアルトの友達だったわね、と遠い記憶を辿ってしまった。パパパパパ♪ 劇中でちょこっとこの歌を歌ってくれたら楽しいのに。





今まで知らずにいて御免なさい、市村正親さんはさすがの歌声でした。息子の才能を自分の手のなかで掴んでいたい、父親としての心と音楽家としての嫉妬心も少しあるような。姉ナンネール役の高橋由美子さん、あの小さい体からよく通る声が出るものです。安定感あり。



アマデ役の女の子、セリフのない演技をずっとしてるのに、姿勢とか立ち姿のきれいな子でした。特にヴォルフガングを払いのけて仁王立ちになるシーン、ペンで体を傷つけるシーンは、背筋がすっと冷たくなりました。よかったよ。







で、猊下です。山口・コロレド猊下! 登場すると(私の目はLOVEフィルター付きか・・・)舞台が締まるなぁ 何せでかいし。歌えば場内がびりびり響き、オペラグラスも出る出る(私も8列目だってのに双眼鏡)。



噂の「猊下内股で我慢! 御髪が!」も、数少ないお笑い場面として楽しませてもらいました。他の出演者は直球で演じているので、ココは・・・お能だと、狂言みたいな気分か。



コレクションの一つとして、ヴォルフガングを大変評価している、ついては我が元へ、というとこでは、もっと自分勝手な嫌なやつでもOK。私の耳のせいかなぁ、どろどろした暗さをあまり感じないので。ま、ここを暗くしなくても基本は暗い話だけど。



歌以外では、真っ赤なマント(裏はぴかぴかの銀色)を翻したり、階段に片足上げたり。女といちゃついたり! ぴかぴか十字架付きの黒衣装もでっかい石付きの指輪も似合ってるなぁ 



あは、猊下が舞台にいるときは井上くんが目に入らないヨ・・・。猊下の自信満々な動きのなさが、ぴょんぴょん跳ね回る井上くんと対照的でいいし。



ええと、まとめると。



モーツァルトの生涯を、残っているエピソードや、父と息子、才能と生き方、男と女、などの相対する問題を絡めつつ、現代的な音楽で物語を進めて行くもの。彼と同じく我々のなかにもある(かもしれない)問題に刺激を与える作品、です。



シカネーダーの出る群舞とか舞台装置の全体とかも見たくて、得チケでまた取っちゃいました。猊下にまた会えるしね



2 件のコメント:

  1. 楽しいレポートありがとうございました。

    返信削除
  2. はじめまして!
    しのさんの所から辿ってきました。
    私は翌10日のソワレを見てきたのですが、噂の(?)猊下の内股でガマン!&お取り込み中シーン、楽しかったです。
    ��楽しかったといって良いものやら・・・)
    早く井上ヴォルフに会いたいのですけど、来月までじっと我慢の子です。
    楽しいレポ、ありがとうございました。

    返信削除