2005/07/20

『モーツァルト!』②

S席が得チケで割引料金になっていたので観にいきました。2階席センターです。



前回は8列目だったので、舞台全体で見ることが難しかったのでした。おー、今日はよく見えます。舞台上に楽譜が書いてあったんだね~ 気づかなかった。舞台奥も見えるので、あ、待機してる・・・とか見えたりして。



2階席だと余計に感じたのが、帝劇の音響がもう少し高音&大きな音に耐えるものになってほしいということ。割れあり。井上くん、山口さんあたりの熱唱シーンで割れてました。残念。あと、エコーかなぁ これはもう少し抑えて欲しいかも。響きすぎて聞き取りにくい面もあります。





シカネーダー役の吉野さん、高音がきつかったみたいでしたけど、他のダンスや観客との関係がやはり良かった。



貴族たち・遊び人らを伴なって歌い踊る場面が多いのだけど、こういうのは離れて見ると動きが分かりやすくて楽しかったです。コンスタンツェ役の西田ひかるさん、マイクに助けられているとはいえ今日のほうが気持ちがのっていたかも。



ヴァルトシュテッテン男爵夫人(言いにくそう!)、久世星佳さん。衣装がさすがにお似合いなのだけど、声量が・・・ どーんと出ていると尚由。ヴォルフガングを父離れさせ、自分で起き上がれと叱咤激励する役なんだし。低音は素敵なのだし。ファイト。



うふ。コロレド祐一郎猊下が、上の方を見て歌うと目が合う!(・・・妄想) きゃぁ!



ダース・ベイダー登場音楽みたいに、猊下登場の時もベース音がベンベンと流れるのよ~ 権力や支配を感じさせる音ね。



そしてお待ちかね『神よ、何故許される』。 ここで謎の動き。モーツァルトの楽譜を見ながら、テンポをとってるみたいに体をちゃっちゃと動かしてる演出なのです。猊下の麗しい佇まいに合わないような。でもただ譜面みて歌うとつまんないからなのかしら・・・ね。



音楽のまぁじゅうつう~!」あたりで、あぁ素敵!!と私は失神しかけます。スポットライトのなかの猊下が観客をぐっと引き寄せる瞬間だわ。上からだと、長ーいマントを引きずる様子も見れて満足。あのマントさばきには、ジュディ・オングも悔しがるに違いない。



内股悶絶は抑え目演出で、馬車の急発進による頭ゴッツンが激しくなってました。御髪もそんなに乱れず。うーむ、怒りんぼの子どもみたいに衝立を倒すのがおかしくてたまらんです。



ヴォルフガングは今日も井上くん。声、出てますね~ 飛び出せ青春!な動きがやや恥ずかしい。妻とのベットがカチカチで・・・頑張れ青年、と応援してしまいます。ぎゅっとくっついてほしいなぁ だめ? 何だか器械体操の途中みたいに見えるのよ。



『影を逃れて』とか、胸がきゅんとなります。歌詞がいいなぁ ラストのモーツァアルト!モーツァルト!のとこも。大勢が歌うのって迫力があって、好きです。人の声の力ってすごい。



余談ですけど、世界史にうとい私。シカネーダーやヴォルフガングが、フランス革命の影響で、民衆のためにドイツ語の分かりやすいオペラを作ろう!と言うのね。モーツァルトとフランス革命って今まで繋いで考えたことなかったわ! お恥ずかしい。



で、おお、アンジョラス! と思うのは私だけじゃなかろう。違うミュージカルに迷い込みそう。民衆の歌が♪。



歴史年表で見ると、1789のフランス革命、翌年『魔笛』完成、死去。日本だと松平定信が財政難を建て直そうとしてる時期ですわよ。素直にびっくり。こういうお勉強なら楽しくていい。



来月の中川さんの公演も楽しみです。



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