映画の感想は、「大貧帳」にちょこちょこ残しているのですが、レミなのでこちらに書くことにしました。
■ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイの熱唱について
1、ヒュー・ジャックマン
冒頭、囚人時代の痩せてる姿を観るだけで胸が詰まりますね。映画は、<写して>しまう。想像させるよりも<見せて>しまうんだなと、しみじみ思いました。
ここで丸々としていたら、バルジャンいい生活してるんじゃ?って疑念が湧いてしまうわけですわ。偉いなぁ(だからさ、ジャベール殿がさ・・・うん・・・)
歌については、心配してませんでした。そして、満足の歌声。演技しながら、歌っています。歌で演技しています。ブラボーブラボー!
コゼットに出会ったところの笑顔、たまらない。愛するもの、そして愛してくれる小さな天使に出会えたのね
新曲も、なかなか分かりやすい音楽ですが、ほぼツライ話が続くので、前半の素敵ソングとしていいのではないかと。
椅子でジャベールを脅かさなくて、川に飛び込んでびっくりしました。新演出でも、椅子壊さなくなるのかな? 非暴力のバルジャンになったのかしら。
ジャベールは水が怖いのかしらね・・・ 泳げないって顔してた。
・コゼットに秘密を話して、と迫らせるときのヒュー・バルジャンは、お胸がゆるくはだけたワイルドバルジャン。妙にセクシーだから、あぶないあぶない。
・シャキーンって、学生に捕まったジャベを助けるためのナイフ。そ、それはウルヴァリン的な? つい笑ってしまった。
・下水道、よく考えたら、そういう場所よね。すごいわ、バルジャン。偉い。
なにはともあれ、頑張って生き抜いた。コゼットを守り抜いた、バルジャンの一生を熱く演じましたー。
2、アン・ハサウェイ
アタシいまかなり歌ってる!アタシアタシアタシ!
と、いうアグレッシブな雰囲気が漂うファンテーヌでした。アメリカ人らしい。歌い終わったあと、拍手しなきゃって思ったよ。
私のイメージだと、少女のころの面影を残す(精神的にも)女性、というもの。衣装もカワイイピンクので、たぶん少女らしさを醸そうという狙いがあったのではと思います。
が、思いのほかガッツあふれる演技のアンでした。
演技の方向性は横において。<ファンテーヌ>としてだけみると、アグレッシブさは→強い母性と置き換えられる、かな。必至に娘を育てようとしてる気丈な女性に見えました。健気とは違うよなぁ 健気ではあるのだけど、何より気が強いところを出してます。
なんだか激しいと思いつつ、ヒュー・ジャックマンの熱い演技とはいい相性なので良かったよ。
画面上では、一番痛そうな役で辛かった。
夢やぶれて♪ の歌う場所が旧舞台版と違いますが、映画の展開からいくといいところに変更されていたと思います。あまりの状況で歌うので、昔を懐かしむ歌から、ほとんど呪いのような曲にさえ聴こえてきます。
諦めと絶望のなかであっても、コゼットは希望であったよねと思いたい。
映画ってこういうことね・・・と感じたのが、ファンテの死の場面。舞台であれば美しく死んでいくところですが、映画は美しいまま死なないのですね。
死にそうな人、という演技なのでコゼットに声をかけてるその声が、もう死にそう。母の愛を感じたいところですが、<死にそうなひと>という演技のほうがインパクトあります。
後で書きますが、役者の顔をアップにしまくるせいで、デカ目のアンも始終アップのまま。このメヂカラ女優をアップで観続けるのは、しんどかった・・・
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