記憶の端っこをたどって、ちょっと書いておきます。放置しすぎてた。
マテ・トートの大千秋楽だったということで、大いに盛り上がった回でした。カテコまで気づかず見ていたのは、私だけだったりして。
しかし、その分、マテへの喝采が素直に出やすくなっていて、それは良かった。登場しただけで、わーっとなる高揚感がいいですね。
■こう言っては身も蓋もないだけど、マテが登場したときに
ほ、本物だ!
と。日本人が西洋人の格好をしていることには慣れてますが、ううむ、似合うなー。くやしいが、似合いすぎだ。当たり前なんだが。
顔だち、体、歩き方、全てが彼らのためにあるのが洋服なんだなぁと、やっぱり思いました。
歌いだし、あら、けっこう慎重ね?と驚く。小池さんの演出に沿うよう歌ったり動いているのが分かり、不思議な感じ。ヨーロッパの人が日本の仕草してるなぁって、でもハプスブルク家の話なのになぁ・・・と
落下したシシィを黄泉の国から返す、出会いの場面でも、全くもって奥ゆかしいトート閣下なのであった。ややワイルドながら、基本は紳士的なマテトート。もっと野獣系なのかと思っていたのが、さらっとかわされ、しかも想像よりも格段にカッコいいし、エレガント!
この時点で堕ちましたねぇ・・・ ステキステキー!!
■声いいですねー。
あんまり、マテの声をじっくり聞いたことがありませんでした。ウィーンキャストCDは、ウーヴェ・クレーガーだったので、その線で想像してたの。いやーーー、ゴメンなさい。
マテ・トートは声もいいわー。バランスがいいねー、低音も高音も気持ちよく響いて、舞台表現とよく合致してます。活力に満ちつつも、落ち着きが同居してる、いい声だよう。
日本語の歌詞をきちんと発音しようという、努力がわかるきれいな発音だし、意味も捉えた上で歌っているのも分かります。表情がちゃんとついて来てるのよね。
目玉商品的に思っていた私をどうか許してー。マテの日本版への敬意や努力がすごく伝わって、嬉しさのあまり泣きそうになりました。きっと、日本的な理解の仕方に戸惑うこともあっただろうと思いますが、それでもこういうトートもありだよねっていう。
■セリフでは、ガイジンさんなのだった。
うふふ、「みなさん陛下からお話が」のセリフが、さきほどまでの闊達で活き活きとした歌声とはトーンが変わり、慎重に言ってるのがカワイイんですけどー。
黄泉の帝王だもの、しもじもの人間が話すことばが若干おかしいのは当たり前よね。と、解釈。というか、そんな風にすんなり思わせられるのだった。黄泉の帝王だもの、ニンゲン語がちょこっと苦手なのよ。
歌うときはイントネーションも合っているので、相当頑張って覚えたに違いないですわ。偉いぞー。
■でも、もっとワイルドでもいいのよん。
シシィと対峙しているときは、この風貌であればもっとぐいぐい押してほしい!と思っていました。それはウィーンで見て来いってことなのか。
■カテコでは昇天、マテトートに会いに、僕はウィーンにいく~♪
ねー、これ映像を見れなかった人とも共有したかったわー。カテコで歌ってくれるとは思わなかったもの。
古川ルド&平方ルド(この日のマチネ出演)の3人で闇が広がるリプ。古川ルドが登場しただけでも、きゅあーっと歓声がすごかったが、さらに平方ルドが駆け込んできたときには、さらなる歓声でマテの声もかき消されるほど。
私も、君大丈夫?ってくらい黄色い声が出たような・・・気が。
おお、これぞ待っていたー! な、ワイルドトートでした。ルドルフをぐいぐい動かして、捻じ伏せたぁぁ あ、ついにルドが床に転がった・・・、平方ルドも床に・・・!
マテのドイツ語での活き活きっぷりは、目を見張るものがありました。1公演終わった直後に、この迫力。すごいなぁ
ウィーンに行きたいなぁ うっとりしたい!
才能ある俳優はたくさんいるものだなぁとしみじみ思ったよ。オソロシイわ・・・何回宝くじを当てればいいんすか。まだ当ててもいないし。
0 件のコメント:
コメントを投稿