2015/03/29

『クリエ・ミュージカル・コレクション2』3/7夜.3/8昼 7 感謝だけでいいでしょうか・・・

思い出し劇場も残すところあと僅か、寂しくなってしまう。

27 ♪goodbye『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(涼風真世、保坂知寿、大塚千弘、今拓哉、吉野圭吾、中川晃教、田代万里生)
Aaron Tveitの「Catch Me If You Can (Original Broadway Cast Recording)」のを良く聴いてて、この歌、好きなのです。好きだし、豪華面々で歌っているのですが、この胸に沸き起こる寂しさがそれを上回ってしまい、曲をただ楽しむことは最後まで出来なかった・・・

そんな中でも、 Aaron Tveitよりもいい声だなの万里生とアッキーが可愛かったことは覚えています。あ、今さんがなにやらカッコいい雰囲気を撒き散らしてたっけな。きりっと爽やか。圭吾さんは、さらっとしつつやはり笑顔が見えた気が・・・(気のせい?)
知寿さんの青いドレスはキレイだし、ちーちゃんは笑顔がまぶしい、涼風さんはまた可愛い妖精にもどってる。

ただ次の「彼を帰して」への布石(泣けといわんばかりの)選曲、歌詞がGoodbye Goodbyeで、いやだぁぁぁ サヨナラ言われたくないよう。私のMy楽日となった3/9は、この時点から、今日で聞き納めなんだぁぁ という寂しさが止まらず、喉の奥がキューンとしてました。

28 ♪彼を帰して『レ・ミゼラブル』 (山口祐一郎)
大勢の人と劇場にいたけど、それぞれが<私>と<祐一郎バルジャン>だけの時間だったんじゃないかと思います。

初見のレミが祐一郎バルで、舞台の祐一郎を見たのもそれが初めて。そこでこのシュミ世界の穴に堕ちていったので、特別すぎて言葉が選べない・・・それが、私にとっての祐一郎バルジャンでした。他の方もバルジャンも素敵だし、胸打たれてしまうけれど。全く別なのです。

最後なのだという寂しさで嗚咽寸前で泣いていたのかというと、それだけではなくて、祐一郎さんを知ってから当たり前のように帝劇で主演助演され、毎公演素晴らしいパフォーマンスを見せてくれている、真摯な姿への感謝も。そして、今この時、今この時に集まった人たちと一緒に体験している一期一会の嬉しさ。毎公演が、奇跡だなぁと。

演劇は肉体表現だから、アスリートにも似て、ピークがあれば下降していく姿もあり。ただ、演劇人には下降も美しい芸に昇華させるミラクルがあるのが幸いです。
バズーカぶちかましてた祐一郎も見れたのは良かった。それから、ささやきに磨きをかけて温かさが無限大の声も聞けるようになったのも、良かった。

↑以上は冷静に思い返すとっていう話で、当日はいろんな感情が一気に襲ってきて、子どもみたいにウエェェン・・・ 左右のお席の方、ごめんなさい。

私欲がないってこういうことなんだと納得するような透明な祈りの歌でした。コゼットのためにバリケードに来たけれど、全ての若者たちが暖かな家に戻れますように、と。
まさに聖者ですよ・・・!

集中して聞いていたから、世界には祐一郎と自分だけって感じだったわ。

歌い終わって、現実にもどって、ふっと詰めていた息をはいて。嬉しいな、ありがとう祐一郎! 最初は静かに、それから大きくなった拍手。お互いに言葉を伝えあってたわけじゃないけど、客席の気持ちが祐一郎に届いてたって信じたい一体感がありました
ここで元気に素敵に歌ってくれて、ありがとう、ってそれしか言えないよ。

感謝だけでいいでしょうか・・・ ううう。

しばらく拍手をじっと聞いててくれる祐一郎。受け止めてから、ゆっくりお辞儀して、そして舞台袖に下がりました。

29 ♪愛を広めよ『シスター・アクト』 (全員)
まだ余韻に浸りまくりの客席に、山田演出は容赦なくフィナーレの曲を突っ込んできます。軽快すぎる・・・!
涙でぐしゃぐしゃですが、半泣きで手拍子に参加。気持ちの整理が・・・あの・・・まだつかないのですけれども。

そうか、愛なんだ、愛だよね!と納得しつつ、客席降りする笑顔のみなさんを見てました。祐一郎、走り方がちょっと乙女だよね。

以前のクンツェリーヴァイコンとか、前回のクリコレでは「役」と「山口祐一郎」との距離感をどうするのか決めかねているようなところが見えたものですが、今回は最初からそこは振り切って、楽しく歌いますっていう明快な態度でした。それが客席にも素直に伝わって来て、楽しくさせてくれたのだと思います。
歌うことを楽しんでいるのを見せてる、新しい祐一郎だったよなー。

クロロック伯爵さまもまだ元気だと分かったし、クコールは駒田さんで(ぜったいに!)、馬鹿息子も初代の圭吾さまをお呼びください(ぜったいに!)

ともかく、元気でいてくれたらそれでいいわ!

泣き笑いでフィナーレも終わり。別の席で見ていた友人と放心した顔で合流し、雨が降っていたけれど、遠くてもお見送りしたいと列の後ろに入れてもらって祐一郎を待ってました。
そしたらね、私たちの前にいた方が、ここまで祐一郎さんくるわよ、だから(その方の)横からご挨拶できるから、遠慮しないでねって。
じいいいーん。
はい、優しいお方に甘えて、横から祐一郎さんとご挨拶できました。

愛ね・・・

そうそう、雨も祐一郎が出てくる頃にほぼ振り止んで、さすが神は祐一郎の味方。

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