2013/10/14

『ロミオ&ジュリエット』9/22昼 品というのは難しい

演技がコテコテなのは、けっこう好きだったりするので大丈夫だった。若者の一直線さを出すとか、演技が薄い俳優のための装置と思えば(薄さが際立つ悪い結果もあり、難しいけれど)平気だ。
コテコテさを堪能するくらいには、ミュージカルのバリエーションも見てるつもり。

なんだけどね。

衣装は改善の余地が大ありですよーっ

もはやどっちがどっちだっけという記憶だけど、ヤンキーテイストたっぷりな豹柄とか、どぶねずみ色の何か(舞台から遠かったので何の模様かも不明)とか、御家大事の貴族階級の話じゃなかったっけ・・・
だらだら遊べるくらいに恵まれてるお子様たちなら、もう少しいい服が着れるだろうに。なんだありゃ。品がないの。
舞台を見ていてもちっともキラキラ気分になれない色味よねぇ

オトナのせいで憎みあうし、人も殺しちゃったし、だなんて甘えんぼなことをでかい声で歌うのなら、その身分をあらわす衣装であってほしい。

ジュリエット(ジュリエットの衣装は全部可愛いのに・・・)の白いドレスを際立たせるためかと思ってみたが、いやいや、違う。チーマー(死語でしたか)かヤンキーか、とことんバカにしか見えず。汚い色合いにめげる。

ともかく貴族のお子様には見えないので、もし再演があるなら子供のくせにいい服着てるよね、という方向でお願いしたい。

前評判でどきどきしてたドン小西風の禅さんは、OKでしたよ! 禅さん着こなしてたから! 涼風夫人も、どすこい演技で着こなすというか、有無を言わせぬ迫力で、何も申し上げることもありませぬ。甥っ子と浮気するくらいだから、アダっぽい感じだしたかったのは分かるし。

舞踏会・・・だっけ、パーティーでのダンスも見せ場のはずなのに、着飾ったのかしら?という悲しい衣装では虚飾感(あれ、虚飾っていう演出ではないか。出会いのきらきらかな)もなく。電飾が光る分、よけいに物悲しさが際ってしまっています。いかん、これじゃいかん。

フェイスブックとか、携帯とか要らない。
衣装が汚い色合いで、ちゃらちゃらしてるよと思っていたら、現代アイテムを無理やり投入してきました。

投入方法に、無理があるわ。

入れるのはいいけど。入れるなら、衣装を現代寄りにするとか、セリフを現代寄りにするとか。ここもバランスを欠いていて残念ねという思いが湧く。ザ・昭和歌謡な歌詞と明快なメロディなのにねぇ どうしちゃったのかしら。

意識的にアンバランスにしてズレを楽しむとか、観客の意識をざわつかせるという手法もあるかとは思うが、今っぽいアイテム入れてみました!(失敗!)としか思えませんでした。









 

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