2011/08/29

『三銃士』-1 序曲とプロローグ 構成にうなる

三銃士@帝国劇場 8/25マチネ(1階S席) 8/26マチネ・千秋楽(2階S席)



ダルタニャン/井上芳雄 リシュリュー枢機卿/山口祐一郎 ミレディ/瀬奈じゅん
アトス/橋本さとし アラミス/石井一孝 ポルトス/岸祐二
アンヌ王妃/シルビア・グラブ コンスタンス/和音美桜 ロシュフォール/吉野圭吾
ルイ13世/今拓哉 従者・ジェームス/坂元健児 バッキンガム公/伊藤明賢



演出/山田和也 指揮/西野淳



■ジャンッ!!(序曲)
勢いのある序曲、集まる市民、入って来たのは芝居の一座。紫のカラフルなしま模様の衣装のサカケンさん、マントも生地たっぷり~ こういうサカケンさんは初めて!



ハンカチはいるか? 陰謀も、裏切りもあるよ! ・・・さぁ、はじめようっ
ムズムズする掛け声で芝居が始まる・・・ こちらは元気に言ってますが、ルキーニ兄さんを思い出す。
おたしゃ道化者~♪
ううむ、何ていいお声でしょう。良く響く響く。ランラランララーン♪



劇中劇として始まるのは、ダルタニャン物語には合ってました。若若しい男の子の成長物語を、とても観たい、と素直に思うのってちょっと難しいところ。
それを、劇中劇ですよ、とワンクッションつくることで、意気込んでどうだって思う気持ちを横に置くことができました。うまいな。上手くできた展開でも、デフォルメした大きな顔で導入部を語られたため、一座の物語として観れば、気にせずにいられる。
そして、登場人物の関係をざっと紹介までしてしまうなんて、うまいうまい。



演出的には、「枢機卿の舌は二枚半~」のぴょろーんと出てくる舌がおもろーでした。祐一郎が二枚舌ぁ
どんな枢機卿なのか、わくわく。
・・・・そして、その期待は、期待した以上、それ以上。思わぬ枢機卿役であったのでした。やー、すごいね。祐一郎はいつでも頑張り屋さんよ。だから好きだよー。





♪今日がその日 ♪今日こそ



一座の木馬型舞台を囲う赤い幕の向こうに、シルエットのダルタニャーン。ヒューッ


憧れの近衛銃士なってみせる~ きい~っとぉ♪ 
田舎の友人たちと木の棒で銃士ごっこで遊ぶダルタニャン。この威勢のいい歌を歌いながら、チャンチャンバラバラと舞台の上を縦横無尽に走ります。さすがプリンス~ 純朴そうな格好なのに、白シャツなだけで、間違いなくプリンス~♪


今日こそ!立ち向かえ いざ! 
今日こそ、夢を叶えろ いざ! 
今日こそ、正にその日!


ダルタニャン、ダルタニャン!行け、ダルタニャン!


こんなに自分の名前を連呼しても、嫌味じゃない、いやむしろ、名を轟かせたまえよ、と応援できてしまう素敵さ。プリンスも三十路越えのはずだが、心が若いわ・・・相変わらず、たった今決意したかのような、フレッシュな決意の歌を歌ってくれました。


ちなみに、芳雄くん高音については、やや鼻にかかる点が、非常に惜しい・・・といまだに思います。声を張るときも、少し鼻にかかった感じになる。一番いい声、って思うのが静かに、低い声(地声は低めですよね)で歌うとき。なかなかの色気あり。
高音域もセクシーに出るようになったら、向こうに敵なしでは。


と、惜しい発言は欲張りすぎですね。
さすがプリンスはキラキラ度がすごい。眩しい。キャー! な私でした。


■じゃがいも号と松澤さん。
父役の松澤さんの老け役、堂に入っております。いい父さんでした。ふざけてるダルタニャンにまだ負けんぞ、と腕を絡ませて剣をダルタニャンの首元に杖を当てる。
そう、これはラストでロシュフォールを負かした伝家の技。父さん、やったよ!


じゃがいも号。
後で知ったのは、ロシュフォールの部下、親衛隊のお二人が務めていたとのこと。大変そう。
隊長への手紙を読みたいのか、ふんふん顔を寄せていったり。しかし、ニンジンの魔力に負けて、誰かに盗まれちゃった。
そのうち、ヒヒーンとダルタニャンを助けに駆けつけるのかと期待していたのですが、じゃがいも号は戻ってこなかったなぁ


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