2011/01/11

『エビータ』1/8@札幌-2

■渋谷さん・・・



マガルディ役、私は2回目です。小物っぽさとかが、うまーく出てます。チンケな男・・・という役なので、もっとぐいぐい田舎っぽく歌ってくれても大歓迎なんですが、わりとさくっと歌います。



歌については、芥川英司さん(現:鈴木綜馬さん)がCD『35ステップス』で歌ってたのが、どうにも最高すぎて、多少物足りなく思ってしまうのが残念。このバージョン、凄すぎて爆笑よねー。



■高木ミストレス



この役、不思議。追い出される少女、昔のエビータの面影ってことなんだと理解してますが、衣装といい、歌い方といい、すごくピュア。しかも耐える女って歌詞で、何だこれは。ピュアな少女に、俺は知らない~♪ って答えるのも可愛そう。



高木美果さんが、ここだけ歌ってるなんて勿体無いし! 



■エビータには体力気力が必要。



演じるほうも、見るほうも。野村玲子さんについては、やっぱりピークは過ぎたのねと思いますが、それでもねじ伏せてくるパワーが侮れません。道産子俳優で、ということなのでこれ以上は望まないわ。



私としては、ペロンが福井さんで、チェが芝さんだったことで、歌声についての満足は得られた・・・ なので、野村さんの声の質については気にしすぎることなく、見れました。



ペロンってエビータのことちゃんと愛してた?!とびっくりしたのが、かなりの収穫で、それって福井さんのキャラによるのかなと思います。いい人って感じなんだもの。



『チャリティ・コンサート』 あなたのための女・・・♪ のとこ、以前はペロンを手に入れるためのくどき文句みたいに思ってたけれど、これも違ったー。



つかの間の一夜に愛を分かち合うより、二人が求めるのはもっと大きな願い♪ これをちゃんと捉えてなかったよー。ゴメン。



歌詞よりムーディな演奏に気が取られてました。反省。



そうか、ちゃんとペロンに、共闘して、のし上がろうと話しかけてたのね・・・ その上で死に際のエビータへの情を見せるペロンが効いてくるわけだ。そうだったのねー。



■新演出



2回目だった(と思うんだけど)ので、どこがどうって、ちゃんと分からなかったんですが、数箇所はナルホドと思いながら見てました。とりあえず、舞台セット変わったんだなとか。



エビータの演説、バルコニーのとこも役者さんたちが客席通路に出てきて、エビータァ!って感極まって叫んでて驚いた。いやー、労働者じゃなく、チェが降りてくれたら嬉しいよ。



エリートのゲームのとこも、ブラッシュアップって感じでしょうか。ここは音楽含め大好きなので、ぐふふと笑ってみてます。音楽が止まらないうちにサッと座るラストのとこ、場内のおじさんたちも笑ってました。



あと、衣装も違いましたねー。まぁ良いのでは。



これは前もかしら、舞台にすごい傾斜がついててぎょっとしました。あそこで踊るダンサーの皆さん、腰を悪くしそう・・・お気をつけて!
エビータもぐぐーっとせり上がるし、前に出てくるし、落ちないかが心配でどきどきしました。



■もしも、生オケだったら。



テープでの上演のときはいつも思うことだけれど、今回は特にもったいなく感じました。タイミングとか、役者同士の呼吸で歌いだすような曲も多いですよね。



だから、当日の客席との雰囲気も含めて生オケで歌ったら、ものすごい効果を生むんじゃないか。もっともっと劇的に、エビータの駆け足で燃える人生を見られるんじゃないかな。



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