2005/06/11

nine THE MUSICAL

観劇2度目。前回は上手側よりの5列目、今回は最下手の5列目。



席によってこんなに違うのかぁ 
上手側だと、ずっとグイード(別所哲也)の顔と対面するけど、女性たちを背中側から見る感じ。でも下手側になると、反対にグイードの背中ごしに女性たちと対面するのです。下手側からの方がグイードの心に沿って見れて良かった。上手だと妻ルイーザ(と女性たち)側にたった見方になったので。大勢の女性に囲まれ、迫られ、見捨てられた(ように感じている)グイードを、見てる私も感じられました。女性たちが個々で違うキャラクタを演じ、動いているのに、すっと「女性たち」になる一体感もあって・・・ゴージャス。



別所グイードは、今日の方が声が出ていて素敵。妻ルイーザのラストの激情っぷりも、真正面からぶつけてくる角度で見られたので、あぁっ こんなに愛されてるのに、グイードったら逃げちゃだめ、と前のめりです。



ゴージャスといえば「なつめさん」と呼ばれているんですね、大浦みずきさん。うしろの席にいた小母さま二人組がファンらしく、「素敵よねぇぇぇ」とうっとりされてました。池田さんのアクロバティックなセクシー攻撃にも参った。でもからっとした色気(ねっとりじゃなく)で、いやじゃなかったです。



「女は娼婦か妻の2種類しかない」んだってよ・・・(そうなの?)で、娼婦は悪なんだだって言われちゃったんだね。それと同時にやさしいママからも、自分で歩いていくんだよ、と(不本意だったのに)手放されちゃったと傷ついた。そこで未熟なままのグイードは、それぞれの女性たちのおいしいところだけ食べ歩きつつ、心は9歳のままおじさんになった。ところがそれが行き詰まり、死にそうなところまで追い込まれてたところで、気づいた。女性たちは先に気づいていたので、彼の前から去って行ってしまった。そう、相手も自分も損なっていくだけ・・・。



もうすぐ40歳♪で、やっとママへの想いから自立、妻と向き合った、ところで幕。さぁその後、離婚を切り出した妻とはどうなったのか。新生グイードなら、離婚してもOKだし、再度関係を築いてもいいな。余韻が残るラストでした。立ち上がったグイードを、祝福している女性たちの笑顔の優しいことといったら。あれは本当にグイード側のファンタジーだよなぁ 君に幸多かれ!グイード!



※ライブ盤CDを出す予定らしいです。決まったらお知らせください、にメルアド書いてきました。



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