2005/06/22

Italia Vaticano編 2

1 システィーナ礼拝堂へは 
建物の一番外に、へばりつくように張り巡らされた入館者用のルートを訳もわからずたくさん通過(分かっていたのはガイド役のK嬢のみであろう)します。そして到着。薄暗くなったので目が慣れるまでちょっと時間がかかります。
「シーッ!(警備のヒト)」しばし、堂内もしーん・・・ また、がやがやがや・・・「シーーーッ!」の繰り返しが日々行われているようでした。注意書きは「寝てはいけない」。だってねぇ 天井画だもの、寝たいですよねぇ

絵については青がとてもきれいだった、オペラグラスが活躍した、きんぴかかと思い込んでいたけど豪華絢爛という雰囲気ではなかった、やはり聖書の物語は教養として持っているべきだ、です。けっこう痛々しい絵もありました。そして天井に向かって描き続けたミケランジェロの根性に敬服しました。局部を噛まれた方の絵も確認しましたよ。意地悪ね。
仕方のないことだけど、びっしりと堂内には人がいます。礼拝堂という雰囲気は全くなく、絵画観賞の部屋になっていました。この鮮やかな創世記の物語に囲まれて、静かに祈るのはどんな気持ちでしょうか。

2 息も絶え絶え
気づくと「ピナコテカ(絵画館)」にも行ってないことに気づくも、すでに閉館時間・・・間近。入り口にあった素敵なミュージアムショップも諦めて「ピナコテカどこー!」と走ったのですけど、なんだか迷ってしまい、時間もなくてたどり着けず。またの機会に・・・しくしく。

3 水は飲んだが食事はしていなかった
当然よれよれに疲れていたのです。早く座りたい、ゴハン食べたい、の一心で、博物館出口に近いある店に。選ぶ気力がなかったんですね。パン生地のピザが並んでいて、注文しました。で、レシートが出ないまま席で待っておれ、と言われます。まともな旅行者は価格が出ていないところで入店しないのですが(我々も通常は)、何せ疲労困憊の極み。何でもいい、という投げやりな気分で座ってしまったのでした。ダメ旅行者の見本だな。

私がトイレから戻ると、やっと正気に戻った仲間が眉をひそめていました。「値段を聞いても言わないんだよ!」 !!!
これは問題です。でもまぁ食べてから対処しようかなと出たものに口をつけたものの、疲れた体でもイヤンな味。とても不味い。私、ほとんど残しました。テーブルに広がる反省と悔しさと怒りの感情・・・ やってしまっただよ。
おおっと、隣のテーブルでは請求書を見て「こんなのおかしいわよ」「高いわよ」なジェスチャーを出してます。払うのかなぁと見ていたら、払って出て行きました。うう、負けないぞ。

唯一悔しさを完食行為であらわしたT嬢、にっこり笑いながら日本語で「すごくまずいねぇ」と調子のいいウエイターに向かって言い放ち、「全員分のレシートを出して」ガツンと一言、続いてマダムなA嬢もお怒りオーラで「幾らなの」とダメ押し。あ、私とK嬢ははただにらむ係でした。お役に立てなくて。

さっきから我々のテーブルの背後にぷかぷかタバコを吸っている姉さんがいたのでしたが。どうもそのヒトがオーナーだかで、ウェイターは彼女に相談。相談かい、え。そしてなぜか店内でピザを温めてたおじさんが登場し、レシートを渡しに来ました。ふーん。価格は観光地価格ながら、許容範囲。何も言わないでいると、ウエイターの手書きの水増しいっぱい価格が請求されるという仕組みじゃないかなと思います。

空腹は判断を誤らせる! ツライ時ほど、冷静であれ! 山で遭難する時もこんな感じ?と空腹を憎み店をあとにしましたとさ。

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