たぶん、私は笑いのセンス筋があるとしたら、全然鍛えられていないと思います。
相手をなじったり叩いたりするのは嫌いだから見ません。大声で騒ぐテレビも疲れるのでほとんど見ない。落語のほうが笑えるし泣けるし安心して楽しめます。
感想1、でも書いたけど、WOWOWのグリブラで浦井くんがあほの子扱いなのも、たまには違う面も出してよって思う。昆ちゃんが腹黒女子をするのも(そんな役ふられて大変ね?って思っちゃって)心地良くない。演じてるご本人がどうっていうんじゃなくて、見てる私の気持ちがもやもやします。
主演の二人、チーチとデビットの二人が絡むときに、中の人=素っぽいところを出すとか、城田トートを出すとか、好きじゃない。
浦井くんが城田くんに頭をぺしっとされて、「素の浦井としてウケてる」風のやりとりするのは見たくない。自分の脚本で上演目指してる男は、チンピラに叩かれたら怒りませんか? 怒らなくても嫌でしょう、笑わないと思う。
そういうの、好きな人はきっと好きなんでしょう。私は好きじゃない。
こういうのは、素人芸というのではないのか。
福田さんが笑いのプロなら、作品世界をきちんと成り立たせた中で筋書上も意味の通る笑いを求めて欲しいものです。や、別に「笑い」のプロでなくて、仕事としてどうだろうと疑問。
「素(風)」なのが良いねっていうのは、使い古されてるし、日生劇場では見たくない。
その点で、浦井城田トム、以外はストーリー上の世界からはみ出ず出来ていたので、なぜ主役二人でも同じように、きっちりと練り上げなかったのか、残念です。
祐一郎さんと「エドウィン・ドルードの謎」やったときは、あくまでも演じられてるキャラクタで笑わせてもらって、これは楽しかったのに。
そもそもですけど、この作品って大笑いする馬鹿作品というより、バックステージものでブラックで作者の自己像を客が見て、あああ(フッって笑う)というよなものじゃなかったのかしら。
そしてショウ部分がきらびやかで楽しい作品じゃないのかな。
楽しかったし、個々の俳優良かったし、音楽良かったよ。
でも、と上記のような面も残ったな、という感想。
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