1/25ソワレ、2/26マチネ(その後FCイベント)@東京芸術劇場プレイハウス
シャーロック・ホームズ:橋本さとし ジェーン・ワトソン:一路真輝
アダム・アンダーソン/エリック・アンダーソン:浦井健治
ルーシー・ジョーンズ:昆夏美
スレニー/ヒルトン/警官/アレックス:石井一彰
ベラ/エルシー/家政婦/マギー/エマ/キャサリン:宇野まり絵
マックス/エイブ/警官/チャールズ:竹下宏太郎
レストレード:コング桑田
ボビー・アンダーソン:大澄賢也
■俳優の力技で持っていった作品でした。突っ込んでも仕方ない、韓流ドラマだからね・・・という言葉がよく聞こえてきましたけれど。
わたし、韓流は全然観たことがないんですが、
<愛至上主義、よく失踪、よく双子、よく記憶喪失>という理解でよいですか。そういう作品となっていました。
■財閥?
舞台はイギリスなんですが、アンダーソン・グループの雰囲気って、アメリカの富豪一族と思ったほうが腑に落ちます。イメージですけど、金絡みで叔父が狙ってる設定とか、コロンボっぽい。
貴族階級にしては言葉遣いがヒドイので、アメリカ設定にしたらいいのに。
ホームズたちも、ロンドンじゃなくてNYに住んでる設定なら、ルーシーの性格も少しは納得できそうな気がする。
■上演前に心配していた、ワトソンが女性になっていた点は問題なく、これはこれで素敵な組み合わせになっています。友情と尊敬とほんのり恋心という塩梅です。
さとしさんと一路さんの相性も良かった。
一路さんが衣装をキュートに着こなしていて、きびきび動くにあわせて揺れるヘアも、キュート。
電話取るたびに、カッコつけてポーズとってて、タカラヅカ元男役ならではのカッコ良さも披露でした。颯爽としつつ、可愛らしさのあるキャラでした。
■さとしホームズ
いい配役だったと思います。さとしさんの、だらっとした崩れから出る色気もあり。熱い演技も、こういうホームズもありと。RDJのホームズに近い感じ。活動的で熱い探偵さん。
さとしさんの体の(密度があるような)感じが非常に好きなのですけど、うふうふ、それも堪能いたしました。ガウンとか、ありがとうございます。ええ、素敵でしたぁ
2幕の、真実を暴くことが良いことなのか?の流れは、ぐいっと引っ張ってました。お約束の悩みなんですが、嫌味がなくストレートな逡巡で、納得のシーン。
長いシーンだし、固有名詞も多くて大変そうだったな。○○年、■■の事件・・・とか、そんなのが並ぶ長いソロでしたよね。カッコよかったです。
■ルーシー
FCイベで演出の板垣恭一さんも触れていたのですが、日本上演版はルーシーの人物表現について幾つか修正しているとのことで。
直して、これなんですよね。えええ。
・アダム&エリックに愛されるほどの魅力的な女性なのかどうか、いまいち。
しかし愛は理屈ではない。と自分に言い聞かせてみます。うーん、愛!
・筋と関係ないけど、衣装がヒドイ。ヘアもあまり・・・
昆ちゃんが可哀相だわ。ぺらぺらで下品に光る生地で、ドレープもキレイに出てない。ヘアスタイルも、おばかさんにしか見えなくて、不憫でした。
双子の両方とお付き合いする設定もあって、玉の輿狙いの肉食女子では・・・疑惑が湧いてしまう。ストーリー的にはそんなことなくて、本人は愛に苦しんでいるのだが、ほんとか?と疑いたくなる衣装のひどさ。
だって、浦井くんが(→ちがう。アダム&エリックだよって)そんなに身も心もささげるお相手なら、もっと素敵でいてほしいんだもの。
すみれルーシーは良かったなぁ・・・(作品違い→『二都物語』)
・オックスフォードだかなんだか、とにかく大学に苦労して進学する女学生としての知性がちっとも感じられません。
エリックとの出会いのシーンでの、他人の恋を闇雲に応援するイケイケぶり。友達になりたくないわー。私の思う知的な女性というのは、もっと自制心があるので、ビックリします。
そして、愛(嫉妬)で恋人に銃弾を外すことなく撃ち込んだスナイパーぶりにも。そして、都合よくそんな自分のしたことを忘れられることにも。ええー!それはヒドイ。
極限状態で暗かったとはいえ、地下にいるアダムとエリックの区別もつかないとかさ。
ダメなアダムのほうが好きってあたりで、共依存とか想像しちゃう始末だったわ。
数ヶ月もかけて作った日記帳って何だかよく分からない品を、お近づきのしるし、と言って渡すとか。分からないー。新年度に合わせて作ったとか言ってたけど、もう何か書いてあるんじゃないのかとか、気になる。
思い込みが激しすぎて、心配になるレベルです。大丈夫か、ルーシー。
韓国の観客は、こういう女性を好意的に受け止めるものなのかしら? さすが、アジアのラテン系はイケイケ度が違う・・・面白い。シシィのアタシアタシもスゴイなぁと思うけど、それとも違うイケイケ女子でした。
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