2011/05/22

『レ・ミゼラブル』4/17-1 禅さーーーん(複雑)

4月17日 17:00@帝国劇場 1階S席



バルジャン/山口祐一郎 ジャベール/石川禅 エポニーヌ/Jennifer
ファンテーヌ/知念里奈 コゼット/中山エミリ マリウス/山崎育三郎
テナルディエ/三波豊和 マダム・テナルディエ/阿知波悟美
アンジョルラス/阿部よしつぐ
リトルコゼット/清水詩音 リトルエポニーヌ/齊藤真尋 ガブローシュ/鈴木知憲



グランテール/石飛幸治 クールフェラック/西川大貴 ジョリ/大津裕哉
コンフェブール/後藤晋良 フイイ/鎌田誠樹 司教、レーグル/清原邦仁
バベ/HILUMA ブリジョン/田村雄一 プルベール/二宮優樹
モンパルナス/藤田玲 クラクスー/石川剛



買入れ屋/吉川恭子 マテロット/穴田有里 ファクトリーガール/池谷祐子
ジベロット/万里紗 マダム/SACHI
少年1/野田久美子 少年2/高田亜矢子 かつら屋/三戸亜耶



前日の観劇から一夜、いよいよ禅ジャベ。アンサンブルさんたちはガラッと入れ替わってますが、プリンシパルのメンバーは、マイナーチェンジでした。
変わったのが、ジャベール、エポニーヌ、コゼット。



しかし、舞台はナマモノ。昨日とは違うスピード感、違う印象となったのでした。





いやー。禅さん・・・禅さん??


今日のジャベが禅さんなのは、分かっているのに、やっぱりあの温厚な笑顔の禅さんと、目の前のジャベールがすっと一致しない、毎度のことですが。


禅さんジャベの素晴らしいところ、いくつもあります。
・声がいい。
・演技もいい(深すぎる)
・相手との呼吸、間合いが抜群にいい。
・なんかもう、うまく言えないけど、いい。


歌メインでも、芝居メインでもなく、両A面的な。あ、たとえが古い・・・ どちらも一級品ってことですわー。美声を響かせようとしたら、いくらでも出きる方であり、しかも演技派な面を打ち出してもいいわけですが、禅ジャベにおいては、どちらも満足させられてしまうー。


拍手、拍手!


初っ端の、バルジャンと目も合わせずに「俺はジャベール!」っていうとこから、底知れぬ暗黒面を感じさせてくれました。


怖がらせよう、という感じでもないんですよねー。正しい毎日を送っているはずなのに、どうしてジャベールは自分を愛せないのでしょう。
信じる・神の道を行くのだって表現では言いながら、心の奥底では、自分は許されてない、許されたいのに、許されてないんだと思っている人です。


とても気の毒、つまり、ミゼラブルな・・・人でして、そして最後まで彼は救済されなかったですね。バルジャンこそが彼を助けられたはずなのに、そこから逃げて身投げしてしまいました。


↑と、こういう切なすぎて、痛々しいジャベール像が、ありありと、無理なく胸にズドーンと迫ってくるのが禅ジャベですよ、スゴイわ、ああ。


だからと言って、お涙頂戴な演技など、一滴もないのです。ねー、やっぱり素晴らしいジャベ役です。


1ヶ月前だったけど、目を閉じると声も姿も溢れてくるなぁ・・・ 思い出し劇場、禅ジャベ絶賛メモ、少し続きます。



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