2010/04/17

『シャーロック・ホームズ』movie

2009 SHERLOCK HOLMES



ガイ・リッチー/監督
ロバート・ダウニー・Jr ジュード・ロウ レイチェル・マクアダムス マーク・ストロング



☆☆☆☆



原作の力と、この時代好きがあって、星4つ。「シャーロック・ホームズ」でなければ、普通にアクション映画として、平均点より少し良いくらい。



でも! あの「シャーロック・ホームズ」を映画化しようとして、ロバート・ダウニー・Jrをキャスティングしたことには拍手。痩せてて背が高いというあのホームズを彼に託したんですからね~ 勇気あります。



なかなか良いキャラ設定で、変人っぽさを出しつつも気取った感がなくて非常に愛嬌がありました。それに「チャーリー」を演じただけあって、間がよくて笑わせてくれます。



もともとロバート・ダウニー・Jrが好きですが、さらにこの役の彼は気に入りました。フフ、セクシーだったぁ きっと良い香りがする!と言い張って一緒に観たRちゃんを苦笑させました。フェロモン出てたの。



武闘派>>>>頭脳派



頭脳明晰なホームズの側面はいつ??いつ見せてくれるの?と もぞもぞ待つこと2時間。最後に、それはね・・・、とささっと披露されました。ありー。



それよりも、延々と闘い続けてます。拳で。実用的な闘い方を心得ているのは十分に分かったわ。しかも、ワトソンも同様に力技が激しくて惚れますね・・・ 二人ともごつい体格じゃないので、かなり運動神経が良いのでしょう。



というわけで、謎解き映画ではありません。アクション映画としてお楽しみになると良いです。



ホームズとワトソン、それとワトソンの婚約者、という三角関係らしきものを出したのは、女子向けサービスでしょうか。サービスだろうと思って、二人は仲良し~と喜んで拝見。しかしホームズにもアイリス嬢がいるので、うっすらサービス程度かな。


あと、女性二人が男前キャラだったせいで、全然嫉妬しなくて良かったです。アイリーンはさしずめ「峰不二子」。邪魔にもなってなくて、それもよし。
大体、アクション物の女子の役ってうっとうしくて邪魔ですが、大丈夫でした。


構成に問題が。シーンごとを考えれば見やすく分かりやすくなっていて悪くないのに、物語の流れに緩急がなく、常にトップスピードで駆け抜けてます。さすがに2時間も続くと、疲れて飽きてしまう。


他の面では良かっただけに、脚本なり編集なりで、もう少し観客の気持ちに変化をつけてほしいところです。


あと、黒魔術、テンプル騎士団って見慣れちゃって事件としては求心力がないテーマですよねー。インディ・ジョーンズかと思った。


衣装センスが私好みで! 


すっきりしつつも、役柄を分かりやすく表現してます。当時らしさを守りながら、とてもカッコいい。


ホームズはストライプやこっそり花柄という隠れおしゃれさん、ワトソンはチェックや綾織の生地で変化を。二人ともシャツの具合もゆとりあって良いです。白シャツは永遠アイテム・・・むふふ。


女性二人の衣装は抑え気味なのも、脇役だからねという配分でしょう。アイリーンが激しいピンクのドレスだったので、この時代にこんな派手な発色の生地があったのかしらと思いましたがー。キャラには合ってました。


時代背景が!歩いてる人の衣装替えたら、今の風景のまま撮影できそうなのがロンドン。


この時代にタワーブリッジが完成してるのか!驚愕。橋の上にクレーンがあるの?という楽しさ。おおー。科学、工学分野の発展の早さにめまいがしました。


実験器具とかもっと見せてほしかったなぁ 監督、あんまりそういう面には興味ないのかもしれませんね。宮崎駿ならここぞとばかりに描くであろう・・・


これは前半編。本当の黒幕はM教授、夏ころ公開予定だそうなので楽しみに待ちます。ただ、黒魔術の話はいちおう終わったので、つづくって!と憤慨することはありません。


0 件のコメント:

コメントを投稿