2013/06/15

『レ・ミゼラブル』5/10昼-4 駒田テナの安定感

福井さんに会えなさそうな私ですが、先月のレミも楽しかった探しするんだー。



はい。駒田テナルディエ
微妙に不安定さをつむぎだす新演出版レミゼにあって、あなたはますます素敵なのね!と透徹の星空で北極星(一番動かないものねー)を見つめるジャベール殿の気持ちです。駒田さんの磐石感、安心感、ありがとう!



テナ夫妻、10日はご夫人が浦島りんこさん、11日夜は谷口ゆうなさん。で、私の好みはゆうな夫人です。こわかった・・・・!



りんこ夫人は、ちょっと可愛さが出るのですが、この演出では可愛くないほうが映えそうです。あくまでも、非情なるご夫妻でしたもの。
小鳥ちゃんとか、目が見えない人への仕打ちとか、分かりやすく弱肉強食なテナルディエのお宿でした。



ゆうな夫人は、可愛さを封印し、ドスをきかせるわ、リトエポちゃんとリトコゼちゃんへの態度の変わりようとか、完全なる児童虐待。ブラボー。



モリクミさん夫人も楽しいけど(今回は見れませんでした。スリムになった夫人)、テナ夫妻は愛嬌より、バルジャンとは全く違う目で世界を見ているひととして生きてほしいの。なので、谷口ゆうな夫人の悪人ぶり、好きです。



<わるいひと>という記号になっていたテナ夫妻を、<本気で情け容赦ない者たち>にリニューアルしてました。コゼットが可哀想っていうレベルを越え、早く助けなきゃ!と俄然、バルジャンを応援気分。



しかも、この夫妻に育てられたエポニーヌ・・・さぞ地獄の日々で育ったに違いない、と想像できます。そのわりに、可愛げがある子に育ったよねー。だからこそ、マリウスの腕のなかで死ぬときの笑顔がつらい。死ぬことより、マリウスに抱かれているほうが素敵に思えるのね。ウウッ 







宿屋の歌のとこ、私が見た日は特に手拍子などはなかったのですが、今はどうでしょう。ここらで客としても一息入れたいとか思いつつ、このオヤジに拍手するのって、ヒトデナシに拍手するみたいで躊躇するわぁ・・・ってところ?


衣装の見栄えは良くなりました、他の衣装もそうですが、発色がいいです。絵画っぽい色合いというのかしら。


映画では歌われなかったテナルディエの名曲、dog eats dog 日本語歌詞だときっちり対じゃないけど、オーバチュアのLook down look down♪が思い起こされる、


only the moon looks down/ the harvest moon shines down♪ うーん、いい曲。


悪人なのに一瞬、神々しくさえ見えるマジック。神さまなど、居ても見てるだけだ、と自分のみを信じる強さ。すごい。この一瞬に、テナルディエの生き方が凝縮されているよね。
(映画版で削除された。逃げるスリリングを消さないようにということだろうけど、残念だったなぁ カッコイイのに)


というわけで、以前より愛嬌成分がかなり減ったテナ夫妻の生き方ですが、こっちのほうがゾクゾクして良かったな、と。




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