2014/07/27

セルゲイ・ナカリャコフ  “ad absurdum” 日本初演を聴けた幸せ

PMFミュージック・フェスティバル2014 @札幌 Kitaraホール

私、セルゲイと名乗ってますけど、勝手にこの方のお名前を使わせてもらったのです。

セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット/フリューゲンホルン奏者)

10代でデビューして、NHKの朝ドラで演奏曲が使われたこともあって、当時はけっこうな人気が(いまもあるけれど、たぶん)
北海道の地方都市(北広島市)にも演奏に来てくれて、喜んで聴きに行ってました。数年は札幌にも良くいらしてたかと思う。

で、相当久々にナカリャコフ氏の演奏が!ということで行ってきました。

もーう!!素晴らしくて!
日本初演だった Widmann Trumpet Concerto“ad absurdum”

訳すと「帰謬法」だそうですが、=背理法。うーむ。
https://www.youtube.com/watch?v=7SVpOeiqiRI ←ここでちょっと聴けます。こんなのがひたすら続く曲です。

とにかく、スタッカートの連続なうえに常識的に息継ぎできるようなポイントがないので、噂の循環呼吸を駆使している模様。演奏しながら(吐きながら)吸ってもいる・・・そんなことできるのかと思うけれど、ナカリャコフ氏は出来る。出来るので、この曲が献呈されたのですね。

CD収録されてないみたいで、残念です。

Widmannの曲で技巧を見せ付けたあとは、柔らかなホルンの音色でほぐされました。モーツァツトらしい旋律が溢れるホルン協奏曲 第4番 でした。

トランペットも歌うように演奏できるんだなぁと思ったのが、最初の出会いでした。もちろんビジュアルも素敵でしたし。
美青年から美中年といったところでしょうか。いまだに素敵な風貌でした。

そうそう、ミュージカル『M!』を観てしまったあとでは、ヴォルフファングが身を削ってこの明るい曲を作ったのだなとしみじみしちゃうようになってしまってます。一点の曇りのない曲で、本当に神から与えられた才能と思いますね。

0 件のコメント:

コメントを投稿