2014/02/05

『クリエ・ミュージカル・コレクション』 1/18-3 寅さんだった

2幕。しゅるしゅる幕が上がっての1曲目が、

■「残酷な人生」
1幕の最後にワハハ笑ったのに、いきなり「残酷な人生」 なんかすごい展開だった。
本公演のときとは、違った印象だったなぁ どこが・・・ ああ、物語の一部というより、この1曲だけでひとつの物語が立ち上がったみたいでした。ヴォルフガングの物語っていうよりも、アッキーの物語というのか。
しかも、M!のときのアッキーに比べて、格段に力強く。
こうなると、今のアッキーのヴォルフもぜひ見たくなります。アッキーは歌がうまい自分に酔いしれずにパフォーマンスするな。素晴らしいっす。

「その目に」 涼風真世/知念里奈
この曲、ダイダイダイ好きなのだ。さらに幸いなことに、あまりがっかりする組み合わせで聴いたこともなくて(たぶん・・・)印象のいい曲です。
女声のデュエットのなかでも、名曲だと思うわ。ウィキッドもいいですね。
濃厚ドラマチックで、立場の違う2人が同じ男を想って歌うー。
声だけだったら、涼風さんルーシー素晴らしい。娼婦役をなさるかどうかが問題だな・・・
見るはずだった(降板されたので、鈴木蘭々で見ました)知念エマだったので、大満足です。

■「ユー・アー・ザ・トップ」 瀬奈じゅん/田代万里生
瀬奈さんと声が合うのね、マリオ! あと、ジャズのリズムもうまく歌っていて、可愛い。瀬奈さんは、こういう役はホントに似合う。
公演見れなかったのが、悔しいくらいに楽しそう。
歌が終ったあと、瀬奈さんに手をぐいっと引っ張られてはけていくマリオ。最後まで可愛い子を演出。

「虹」 山口祐一郎
ん・・・????? そ、その衣装は・・・・! オランジーナCMのリチャード・ギア(=寅さん)というか、スタイルが異様によいフーテンの寅さんというか。
2回見たわけだけど、似合っているかの判断が出来ません。「虹」ってこういう衣装で歌ってたのでしょうか? 私の希望としては、チェック柄のジャケットを変えてくれたらよかったのに!です。オシャレとは言いがたい、ような。
衣装が気になって初回はちゃんと歌が耳に入ってこなかったくらいだ。

しっとりと歌いました、だったと思います。

■「Look What We Made」 石井一孝/田代万里生
公演見たときは、印象に残るキャッチーな曲はないかもねと思ったけれど、しみじみと良い。というか、うまい人が血肉を与えて歌うと、しみじみ素敵な曲になる。

■「Cinema Itariano」 知念里奈
知念ちゃんの足がきれいねー、と見とれる曲。適度によい肉付きがありつつ、締まってほしい箇所はきゅっと。うらやましい。可愛い。

「見果てぬ夢」 今拓哉
今さんは、実に偉い。空には星、そして衣装はまるで、かの警部殿のよう 裾をいつバッサと払ったり、天に向かって十字を切るかしらと。
これだけ皆が持ち歌で気持ちよく歌っているところに、持ち歌封印ですよ。レミの「星よ」 何もなければ、きっと歌いましたよね。祐一郎さんに気を使ったというところでしょう。

持ち歌じゃないのに、まるで自分のもののように堂々と歌ってくれました。カッコイイー!
さっき、くねくね歌って踊った方と同じだなんて!

歌のふり幅が最も大きい人、でした。ブラボーブラボー!

■「エニシング・ゴーズ」 瀬奈じゅん/田代万里生
デジャブーーー? じゃなかったけど、ちょっとエニゴが多い印象になってしまったのは勿体なかったんじゃないでしょうか。どちらも同じ二人の、軽快な音楽だし。
どちらの持ち歌じゃない曲をデュエットとか、面白かったのにね。
あ、ジキハイとか・・・なんかスゴイことになりそうですけれど。

「キャンディードの嘆き」 石井一孝
クネゴンデー♪ アッキーのは映像で、芳雄くんは舞台で見てますが、カズさんもやっていたのか。
声質によく合っていて、爽やかでした。

「闇が広がる」 山口祐一郎/田代万里生
安心印のデュエットでした。問題なし。祐一郎の声ものびのび元気。

マリオでも問題ないが、前半の公演ではアッキーがルドルフやったと聞いて、キャーーー!でした。聞けた方、よかったですねー。想像するだけで、興奮。
ここだけの映像でいいから、売ってくれ! あ、ほんとは全部欲しいけど。

マリオのルドルフは、歌が上手いせいで何かが足りない気がするという・・・マリオ、ごめんね。
下手なルドは論外なのですが、あの役は後半にいきなり登場して、あっという間に客席の気持ちを自分に向けなくちゃいけない難役。自殺することもあって、ギリギリの崖を歩くような、綱渡りするような<危なっかしさ>が見える役者がさらに上をいくのよ・・・ 
浦井くんとか!浦井くん! あー、でもアッキー適役だわぁ 聴きたかったぁ

「二人を信じて」 知念里奈
ルドルフは未見。情緒あふれるいい曲です。再演あるかな? 今度こそ見ておきたいと思います。

■「時が来た」 中川晃教
おー、アッキーが歌うと、全部アッキーの曲になるな。1曲目の「残酷な人生」もそうだし、これもでした。
アッキーほどの才能が、なぜもっと多くの人に伝わらないのか・・・ 急にマネジメント的な心配を始める私であった。ぎりぎり、こんなに素敵なのに!
100%の開放感じゃない、秘めたものをチラつかせるような歌だったと思います。

「夜のボート」 涼風真世/今拓哉
ここまで来ると、本当に本当に今さん偉い。繰り返しになるけれど、今さん皇帝役だったっけな?って思うくらいの出来栄えです。
涼風さんも気持ちよくお歌いで、またも『MA』でのデュエットを思い出しました。相性ヨシだ。
(遅すぎるとは思いますが、現在、私のなかで今さんの株が急上昇ですわ。カチバスでお会いするの楽しみにしてまーす)

で、この先はあと3曲↓だけですが、あまりに演出のツボにはまってしまったので、次回に回します。

『RENT』 「Seasons of Love」
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 「抑えがたい欲望」 山口祐一郎
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 「Act2 フィナーレ

2 件のコメント:

  1. ふくたろ2014/02/05 22:27

    あの衣装、私も一瞬寅さん?と思いましたが、なんだがあのきっちり感が昭和の漫才師みたいで… オール阪神巨人とか、獅子でんや瀬戸わんや~ お母さんに聞いて! しかもパンツじゃなくてズボンも、足が二本入るくらい太ーい! 何か祐さんがそうなのか、テーラーがそうなのか、洋服のセンスってちょつと古い?

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    1. けっこうたっぷり目が好きですよね。
      いまのデザインはピタピタ系だから、昭和感つよい(笑)
      あの柄でなかったら、そこそこ・・・と思いますが、着せてみてマズッタ!って思わなかったのかと思いますー。

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