前回、いろいろ気になったランディの「王位への欲望」がどこから来たのか?問題は、この回を見て、ものすごく腑に落ちました。良かった。
外からやってきたんですね!
disc1のさとしさんには、種みたいなものがそもそもあったところへ、好機と妻の言葉が降ってきて盛り上がったのだなと思ったのでした。が、浦井くんはちょっとそれそは違う・・・でもハッキリしなかったのがもやもやしてました。
ランディに王位への欲望は全然なかった・・・ 王を殺めるときも。
自分たちの計画が王に知られていて、釘を刺されているのだと感じたので、否応なしに「殺すしかない」へ突っ走っていったのでした。
納得。
「今」しか生きてないランディと夫人、年齢的にもぴったりだったし、「小さいの」と自分を見ているのに、暴風に巻き込まれたみたいに一気に簒奪してしまう中身のなさ、良かったわー。最高。
空っぽの二人・・・
他の方の感想読んでたら、メタルマクベスの最後がインストゥルメンタルであるのは最後は歌う人がいないから、というのがあり、鋭いなぁと。
メタルマクベスのCDに自ら進んで操られてるランディ、すぐに自分をマクベス浦井と思ってしまう素直さも「空っぽ」だからこそ。歌わされているけれど、最終的には残るのはメロディだけ。歌うマクベスはいない。
私の疑問もすっきりしたし、浦井くんもとても落ち着いて役にしっくり馴染んでいました。
かっこいいーきゃーーー。
夫人の手を取って歌うキャラメルの歌。優しいやさしい歌声。
今回、下手ぎりから見てたので、きれいな横顔と大きくて美しい手も眺められました。追い詰められてるなかでも、夫人への愛情を失わないところ、素敵。
まさみ夫人も、より一層ステキ(彼女は開幕時から完全に役を掴んでたのね、素晴らしい)
またも、まさみのおしりがすてき・・・!! とうっとりしました。みんな言うでしょ? 見終わったら、お尻が・・・って。すばらしい。
ラストでキメ顔でスモークから2人で登場するとこ、最高よ。はぁ
冒頭は、浦井くんがせりあがりでスモークからバーンと登場しますけど、そこも少し余裕ある表情に見え、やっぱり深化してて。
夫人との呼吸もよくなってたし。
だから観劇は何度も行きたくなるよね・・・
ラストの殺陣シーンの連続も、余裕があってよかった。粟根パール王とのやりとりもゾクゾクっとした。まさに空っぽの剣に強い将軍の姿で、本当はこうやって闘ってることで満足してたのになーって思ったよ。
レスポール王から何のために闘っているのだ、と問われた答えはコレなのかな。ただ闘うのが好き。
殺陣って切られ役が上手いと主役も上手く見える・・・けど、今回は浦井くんも腕が上がってたので、いい斬り合いになってました。ランディは全てを見切っているように動いていて、必死なパール王との差が際立ってましたね。
■あと気になったのは、レスポールJr、すごい音が取れてなかったけど、どうしましたか。前も? デス・フォー・ランダムスターのとこね。
前回は、音は取れてたと思ってたけどなぁ お疲れなんでしょうか。
粟根さんと柳下さんが入ると、そうよこの音程って頷ける。
■じゅんさん、網タイツになると膝にがっちりテーピングしてるのが見えました。酷使してるー! お膝をお大事に。
(じゅんさん美脚)
右近さん可愛かった。踊ってる右近さん、キュート。眼科医の右近さん、キュートって感じだ。癒しだった。
カテコでの手の振り方とか、いちいち可愛かったですね。ベイビーメタル魔女だからか?
■観劇中に「マクベス」を上演するにあたって、何故ランダムスターが主役で、メタルマクベスCDによって翻弄されるんだっけ・・・と意識が彷徨ってしまった。
パンフレットに書いてる?(読んでみた)
→はっきりとは書いてないけど、自分なりのマクベス書いてみようということなのね、宮藤官九郎。
音楽の呪いって言葉だけよりも深そうで面白い発想だったな。80年代音楽が今回の再演にあたっては、初演時よりもすごく遠く感じるのが時代の流れで、手直しされてて良かった。
シェイクスピアの「マクベス」は見たことないという逆転状態なので、一度くらいオリジナルも拝見したいと思います。
※オペラの「マクベス」は見たけど、脚本的にはオリジナルと違うかもしれない。
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