2018/06/03

『モーツァルト!』5/31 コロレド猊下に会えた(2幕)

♪神よ、何故許される
赤から黒に金の十字架刺繍の衣装へと。肩から床まで流れる薄布がお似合いの猊下。
刺繍の十字架増えた?
なんかもう、祐一郎がきらきらして見えるので、衣装もキラキラして見えるのか。

お屋敷は、コレクションルームとのこと。いいですね、本もいっぱい。上手側で譜面をじっくり読んでいる猊下。今日も素敵です。

父レオポルトには複雑すぎると言われたけれど、猊下はモーツァルトの音楽は正しく理解できている。ただし、平等思想はない。みな私のしもべ。

下手のステージでは、アルコ伯爵が珍品コレクションにいれますかーとお尋ね。音楽に心奪われて聞いてない。
(ところで、戸井勝海さんがメスマ―の役で、もったいなさ過ぎて憤死)

今回、いままで感じたことがないイメージがあったのですが、これまで猊下は意のままにならないモーツァルトが神から才能を与えられたことに、混乱というか、納得できません!といった風が強かったです。

ですが、この日の猊下のお歌を聴いているときに、こんな男に何故?と問いながら、それも神のすることだと理解しそうに思えた。理解というか、受け入れるというか。
愚かな男が作り出す音楽が最上のものだということを。
怒りとともに、自分が神さまに及ばない、人知を超えている、と伏しそうにも。

とても冷静な歌声に聴こえたせいだろうか。不思議です。
猊下の中でも、いろいろ変化があるのだな・・・

それと、雄大ヴォルフがあまりに普通男子で来るので、その男が才能を与えられた不思議、への戸惑いとも取れるかな? どうなんでしょ。

♪破滅への道
これが・・・新曲!!!
難しいわー、これは大変だわー。
いま、なんのメロディも耳に残ってない・・・歌いにくそうだったことしか!

緩急あるし、メロディ複雑だし、デュエットだし、がんばれ雄大。

祐一郎さんも抑え気味(おそらく雄大ヴォルフのテンションに合わせてるので、育三郎はどうなのか教えてもらいたい)なのですが、重唱部分になるとヴォルフの歌詞が通りません。
祐一郎さんは何を言ってるか聞き分けられたので、今後の課題その1です。

課題2は、やりたいことしかしない!境地での猊下への応答なのですから、もう少しアグレッシブな雰囲気で聴きたい。苦しんだけれど、「魔笛」の作曲はヴォルフの苦難の道の先にある、希望かもしれない。
魔笛を作曲しないで、猊下のしもべでいることは、自分にとって破滅と歌うのだから、がけっぷちで掴んでいる希望を感じたいなぁ

でね、祐一郎コロレド猊下ですが、何故そこに居る問題ですよね。
そこ、普通の道っぽいよね。お供も少なくて、しもべの私は心配した。
ここまでスピーディーではあるが、ストーリーに破綻なく場面も転換してきたのに、唐突すぎる!
歌の価値はあるんです。「魔笛」が真に独立したアーティストとしてのモーツァルトを表していて、そこへの動機が示してあるから。相手がコロレドなのも良いと思う。

だけど、歩いてたら道で合って、言い合いするって!

猊下は簡単に会えない高貴なお方ではなかったか・・・・ 時代は変化してるんですか? せめてせめてどこかの音楽会のゲストとか(まぁそれもどうかって感じ)
一番いいのはお屋敷に呼び出されるってことだと思うけど、そうすると2幕のたたみかけるような死への動きが鈍るんですねー。

これは悩ましい! もしいい案が思いついたら東宝にメールしたい。

そうそう、背の高さが似通っている二人が銀橋で見つめ合うの、眼福すぎて、ありがとうありがとう。コロレド猊下を360度鑑賞できるわぁ ありがとう。

シーンの唐突さの改善と、デュエットの完成度があがることを切に願います。

https://youtu.be/whntRhKXphs
こちらを拝見すると、ストーリー上にちゃんと組み込まれている感じが。演奏会っぽくみえますねー。

♪影を逃れて
猊下、またまたうっすらと晴れやかな表情に見えました。古川くん頑張ったねの表情で、ヴォルフを追い詰めたひとりのはずが、応援団長って感じです。も、もう少し後で晴れやかになったほうが良くない? 大丈夫?
(ほんの少し目が嬉しそうな程度ですよー、でも毎度祐一郎しか見てないから気になる表情で)

雄大ヴォルフの声ってわりと馴染む声なのかも。
アッキ―、芳雄くんなど特徴ある声質だと、歌い方以前に、声質の違いで主人公らしさがうまく表出しましたが、歌い方で聴かせていかないとダメなのかも。
見せ場なので、上手になっていくといいですね。

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