2018/04/07

『マディソン郡の橋』3/15.16昼 11 ふたりなら一瞬でどこまで行ける

デモインから戻ったとき、フラニーが楽しかったーってバッドにばたんと仰向けになるの。開放感。妻であること、母親であることから解放されてる。

バドからの電話で、一瞬現実に引き戻されるんだけど、まだ(本当は醒めそう)夢はつづくように振る舞う。

Before And After You
ロバート、フランチェスカ

Before And After You の部分は、何も持たず生まれ変わる~♪ 
かなり意訳って感じになってましたよね、でもこの歌詞くらいしかきちんと覚えてない。歌詞教えて。

まだフラニーは夢のなかにいて、知らない自分を見つけた、それをロバ―トとの出会いで得られたんだっていうことでいいかしら。意外とポジティブな感じにも聞こえたのだけど、どうだったか自信ない。

オリジナル歌詞のほうが、はっきりと出会いの前後のじぶんが引き裂かれているって言ってて、もう悲しみが。

初めて聞いた日、この歌は喜びの歌に近いように聞こえた気がします。
でも、翌日は、その先に行けない哀しさが聞こえました。

自分の気持ちとか、キャストの二人の流れでどちらにも聞こえるんじゃないかな?

♪One Second And Milion Miles
ロバート、フランチェスカ

音楽は繋がって、ロバートの魂からの呼びかけ。

こんなピュアで美しい心を歌う祐一郎(レミでも神様への歌は美しいけれど)
個人的な思いを歌うなんて、初めてだわー。
心は18歳、みたいな顔でした。

損得とか常識とか、立場とか、そんなことよりあなたとの人生を求めているっていう呼びかけよ。
(ワタシならどうするかなーと一応考えちゃう。皆さん考えましたよね?? 
たぶん行かない・・・んだけど、このロバートの言葉は一生胸に刻むわ)

ふつうに話すときは落ち着いた大人の男性なのに、歌うと見た目の年齢がどこかへ飛んでいくのね。美しい・・・
わたしの心も切なくてきゅーん、涙涙涙。

必死に説得、とかそんなんじゃないの。
フラニーと同じ気持ちだってもう知っているの、でも、電話の先にいるバドやこの家がフラニーをとどめているんだね。

ふたりなら一瞬で 飛び立つ~ ほんの一瞬で♪
ふたりなら一瞬んで どこまで~も~ ゆける~♪

要らない要らない何も他に!
あなたは彷徨う魂・・・
行こう一緒に♪
旅は約束の地へ~♪ あなたへと ほんの一瞬で!

ロバートの言葉を聞いているフラニー、最初は飛び出すってことを想像もしてなかったって顔にみえて、どんどん引き込まれて、行こう!って心を合わせていくように歌声も一緒に響きます。
向き合って呼びかける姿もイイ・・・

どこまでも~のメロディで響く祐一郎さまのお声が好きすぎて、ずっとずっと脳内リピート。

いやー、でも
この作品は曲のすべてが良い。
まだCD出ないの? おかしいわ。

要らない要らない、も何たる可愛さ!と驚愕したし、
行こう一緒に~ と歌われて拒否できる? この一歩を、この手を掴んだら、違う人生が始まるっていう誘惑。祐惑。つらい。

でも、メロディが終わると、現実が目の前に。

有り得ない夢!

フラニー、床に崩れ落ちる。
この後しばらく自分のことしか見えてない。あと少しで家族が帰ってくる、とパニックに。

ロバートは、やっぱり、と、そういう答えが返ってくることも知っていたけど、その上で諦めない気持ちもあって、落ち着いた表情にもどる。
まだ希望をもって、フラニーに呼びかける。はぁ優しい。素敵な人だよ。

聞いて!
何だっけ、6時に町で会おうって言い聞かせるんだったよね。

じゃ!って感じで颯爽と出ていくロバートが、中学生かしらってくらい爽やかすぎでした。心も体も大きいなぁ
(ここ、貴婦人の「クレア!」ってなだめるところ思い出したわ。また祐一郎が涼風さんを包み込んでるー)

置いて行かないでって言っちゃうのも弱いけど、分かる。
あなたから来いって言ってほしい、っていうのも。
でもロバートは、選んでほしいと願っていて、

人生の生き方の決断だから。そして何を選ぶかも知っていて決断させたの・・・?
大人・・・

結果的にフラニーは残る選択をしたことで、「選んだ人生」に責任をもって生きることが出来たんですね。
キアラの幻影も気にせず、自分がはぐくんだ家族を守ることも出来たのでした。
ロバートはそこまで見えてたのかな。

さて恋の歌ってミュージカルには数多あるわけですけど、
叶わぬ恋(この場合は叶っているけれど、現実には昇華しない恋)を歌った歌、これが1位になった。

ちなみに、これまでは『二都物語』で芳雄くんが歌った「この星空」が1位でした。こちらもこちらでいい曲。まだ再演しないのかな。すみれちゃんにも出てほしいし。

こんなに書いてみて気づいたんですが、この曲について、言葉をつくしてもその時感じてたことって、まだ全貌が見えない気がしています。

この10年ちょっと集中して祐一郎さまの出演作を見てきたけど、いつも予想より上なんです。出来上がっているものが。こんどの祐一郎さまはこんな感じかなーとか思ってても、ずっと素晴らしいの。

祐さま自身のことでも、感じることがあって、涙が出ちゃうんだろうなぁ

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