マルシアや趣里ちゃんも別の役で登場するので、そのへんも楽しかったです。
それにしても、1幕では下半身しか使ってなさそう(言い過ぎ)だったのに、休憩してる間に頭脳が使えるようになっていたなんて。ITバブル長者のようなチャラチャラしてて中身のなさ(偏見)が素敵な浦井ペールです。
もちろん可愛い女の子をホテルに連れ込むはしてると思う・・・
そして、(つながりが見えなかったけれど)預言者となって、娘を誘惑しようとして金品を巻き上げられて彷徨うのでした。
ただ、舞台が現代っぽかったのよね。スイスの銀行とかゲイマン諸島とかに隠し金がありそうだけどなぁと思ったよ。ね。
ま、おとぎ話みたいなハナシだからいいか。
それから、精神病院に行ったのだっけ? そこに入ってる人より、管理してるらしい男のほうがオカシかったのですが、それを恐れているぺールが新鮮。死ぬの嫌なんですね。知らなかった。ふつうのひとみたい・・・
失ってはまた財を成して、最後の旅は飛行機のファーストクラス。莉奈ちゃんのスーツ姿を見るのがすきなので、とても眼福でした。
謎の乗客から声をかけられ、混乱するペール。と、急に飛行機にトラブルがおき、莉奈ちゃんと酸素マスクを取り合い、最後に渡さなかったために彼女は死んでしまいます。
運だけはとてもいいペール、事故では死なず、また一文無しとなって街を彷徨っていると、最後はボタン作りの人に会います。ぺールをボタンにする人だそうです。天国にいけず、ボタンになっちゃうの。
悪いことはしたけど、それほど酷くはないと主張して、待ってくれと懇願。次の十字路まで、と言ってもらい、さてどうするか。
記憶があいまいだけど、ボタン作りさんと(だったよね)浦井ペールがダンスするシーンがありました。浦井くんのこういうダンスはあまり見たことがなかったかも。長い手足が引き立っていて、もっとよく見たかったな。
一体どのシーンだったっけ。基本的に分かりやすい表現、演出で進む中に、抽象的なダンスシーンがあるのがポイントというか、ペールの翻弄されてつつ何かを掴んでいくような不思議なダンスでした。
ところで、子供向けのペール・ギュントでは、ラストは2通りに分かれてました。1、ソールヴェイと仲良く暮らしました。2、ソールヴェイの腕の中で死にました。
どっちなのかなーと思って見ていたら、えー、上記のどちらでもなかった! ボタンになったのか、ならなかったのかも、私にはわかりませんでした。
友達や家族にペールがいたら困るけど、演劇のテーマで見ている分には飽きない人でした。善悪の判断基準を持たず、自分の得になるかどうかだけが軸ってすごい。悪にもなるし善でもあるし、邪気がないのに悪魔っぽくて。
胸を出すのが必要なのかしら・・・と疑問しかなかったけれど、その他はまぁ・・・楽しかったです。小難しい風にしないのも、明快でしたし。
意外と観劇おさめとしては面白かったですね。何より、2017年も浦井くんの役柄が広くて、ますます楽しみに。
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