@シアタ―クリエ
ジャーヴィス・ペンドルトン/井上芳雄
ジルーシャ・アボット/坂本真綾
脚本・演出/ジョン・ケアード
1か月前の公演を思い出すと、じわーっと涙が出そう。温かくて素敵な作品を見れたことに感謝しかない。全国公演してくれないかな、日本中じゅうで見てもらいたい。
『あしながおじさん』は原作が大好きだったものの、本はもう手元にないし、最後に読んだのは中学生かな?ってくらい前のこと。でも、ラストのジュディの驚き、「ぼくだって気づかなかったの?」のジャービーぼっちゃまの言葉は忘れられません。素直に読んでいたので、ほんと気づかなかった!って思ったものだよ。
で、舞台を見終わって気づいたのは、読んでいた私が子供だったこともあって、ジュディ(=ジルーシャ)側からしか考えなかったんだなぁということ。舞台化にあたり、ジュディの手紙でしか分からないジャーヴィスの「今」も同時に見れるのが素晴らしく素敵・・・
このたび原作をジャーヴィスの視点もいれて読み直すと、本当に舞台と同じように嫉妬したり邪魔したり! 意外と子供っぽいわ。
原作を読み解いて脚本にしたジョン・ケアードに拍手を送りたいです。
読んでた当時、ジュディのこともっと子供のように思っていて、おじさまをすごいおじさまだと思ってました。14歳離れてるって、小学生にとっては大きすぎました。今じゃ全く気にならない年齢差なのが分かるけれども(私も9歳離れてるけど気にならない)。
二人しかいないので、出ずっぱりのお二人は大変でしょうが、大変さを感じさせないキャリアがあります。音楽もシンプルで穏やか、歌声も美しくて。私が見たいものはこういうものだ・・・
ジルーシャは努力できるし前向きでユーモアがあるし、本人もいうけど美人で。女性がはばたく新しい世界に向かっているところが明るくて、応援するしかない可愛い子です。原作と同じように、読者や観客の応援をたくさんもらいながら、大学に通い、自分の人生を歩き始めます。
舞台上で着替えるのも、工夫して生活してるジルーシャらしくて良かったですね。夏服、冬服。作業着スタイル。きちんとしてて可愛かった。
ジャーヴィスはというと、育った家の考えに反発して社会事業をしているけれど、自分自身を広げるのに臆病になっている男性。大変な失恋をして、のくだりは可笑しすぎてお腹がよじれました。芳雄くん可愛さ天井知らずだったわ。そうだったのか・・・
スミスを名乗ってタイプライタをパチパチしてるのも、必死すぎて可愛すぎ。
お着換えは、お帽子なども変化させてました。もちろん知ってるけど、どんなポーズしても芳雄くんカッコいい。で、この役はチャーミングさがポイントなので、非常に愛嬌があるのね。カッコいいのに、普通の男の人っぽくて、そこも良かったな。
人と人が出会って、恋して、信頼しあって、向き合うまでの4年間。ああ、書いてて泣いてますよ私! キューン! 恋ならこういう恋がいいわね・・・
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