2019/11/11

『ダンス・オブ・ヴァンパイア』11/6 美術の変更点メモ

@帝国劇場

11/6 ソワレ
クロロック伯爵/山口祐一郎
アプロンシウス教授/石川禅
クコール/駒田一
シャガール/コング桑田 レベッカ/阿知波悟美
マグダ/大塚千弘
ヘルベルト/植原卓也

サラ/桜井玲香 アルフレート/東啓介
ヴァンパイア・ダンサー/佐藤洋介

待ってたぁぁーーー!!!
我らの伯爵さまが帝劇にカムばーっく!

クロロック伯爵のクロックとか、サラのポーチとか、お風呂に漬かる紅茶とか、リーくんのマスコットやらトートバッグとか、
クロリングッズも新作が出たとか。

開城とともにグッズ売り場に行って、上記の諸々を鼻息荒く購入。

劇城内も蜘蛛の巣が張られたり、お手洗いの表示がサラ&アルフになってるし、
売店では「冷やしドラキュラ」売ってるし。
もぎりのスタッフさんたちはマント姿。
この世界観が好き・・・
初演のころ演者、スタッフ、そして客席が一緒に盛り上がっていったよね。

ちなみに2006/7/3(初日の翌日にマイ初日でした)にTdV初めて見ていました。
恒例、おなか壊してますね。今回も久々にお腹問題が起こりましたけどね。血流でもよくなりすぎるのだろうか。
1幕の感想はコチラなど。クレーンともみあげに驚いてる・・・懐かしいなぁ
駄文でも残しておくと過去の自分がどんなか分かっていいものだ。

さて、2019年はマイ初日にして、上手側の通路席というラッキー。
前回と同じ演出なら、クコール、教授、アルフ、サラ、シャガール、そしてそして伯爵さまが通るはず。変わってませんように!(変わってませんでした~)

演出はずーっと同じ山田和也さん、振り付けも同じく上島雪夫さんです。

今回、舞台装置が大幅に変わりました。衣装は前回のものと基本変わりないように思います。担当もこれまでの堀尾幸男さんから、松井るみさんへ変更。

松井さんの美術は工夫があってシンプルだけど時代性がうまく表現されてることが多いと感じてて、これまで、伯爵さまのお城がゴージャスになってほしい、と常々希望してたのが叶えてもらえて嬉しい。

舞台セットで変更されなかったのは、城のお風呂場、教授とアルフの寝るベッドくらいかな? お風呂は変更ないと思ったけど、ベッドは天幕の布地が変わったかもしれない(今度ちゃんと見ておきたい)

・ヴァンパイアの歯。
舞台の上(舞台を囲む枠にあたる部分)にヴァンパイの白い牙が掲げられており、枠部分の左右は額縁(額の中は無い)が飾られています。

・冒頭の吹雪シーン。
以前は上演開始後に暗闇にまぎれて教授だけ布に包まれて舞台の脇で待機、風であらわになってましたが→
教授は舞台奥から手前に天井から床までの大きな白い布で覆われた中で待機、風で手前にゴロリと出てくるように変更。

これまではアルフが教授を救って暗転、音楽がババン!とキメると真っ赤な「Vampire」の文字が紗幕に映し出されて、始まるよ!とテンションが上がったのですが、今回は文字なし。
代わりに歯が赤くなってました・・・? 歯のライトが明るくなってたのは覚えてます。

・シャガールの宿屋
変わりましたねー、3階建てに!
回り舞台と昇降機能を組み合わせた大きな動きをします。ケガしないか心配。
ガーリック、ガーリック♪ の後ろは中央(以前は出入口があったよね)には階段がついて、2階も見えてます。

お部屋へご案内~となると、この中央階段を上り2階へ→外通路を通って(同時にお盆も回転)→宿部分へ。
部屋の並びは以前と同じ。シャガールたちは上手側から入ってきます。
左はサラの部屋・真ん中にバスルーム・教授とアルフの部屋。

部屋の奥行きが減って、うすいシルバニアファミリーの家って感じ。動きにくそうですが、東さんが大きいので余計そう見えるのかもしれません。サラが動くには大丈夫そうだった。
3階は、向かって左にマグダ、中央の廊下を挟んで、右がシャガールとレベッカの寝室(お向かいの部屋で浮気してたのか! おおおおい)

神は死んだ、が歌われるところで1階部分がすーっと下がって、2階が舞台のフロアにと同レベルになります。おおー動くー。

・人類のために
教授が学者としての自負を語るシーン。
以前は、電飾の縁取りが上から降りてきて、ピカピカしながら教授の自分語りを盛り上げてました。今回は、電飾なし。代わりに白鳥モチーフらしき衣装の女性ダンサー4名が登場して、教授を称えてくれます。
どこから来たの? 事務所の力? などとレベッカがつぶやいてますね。

教授の絶唱でも鳥は落ちてこなくなりました・・・だから代わりに教授のベッドの上にネズミが落ちて来てるのか?

・お前を招待しよう
うわぁ クレーン仕立ての伯爵さまのコウモリ号が廃止に。かわりにサラのお風呂場が左右にバーンと割れ奥にムラサキ色の照明に照らされた伯爵さまがいらっしゃいます。家が割れたぁ! 

・お城の城門
デザインが変わりました。以前の骨を組み合わせたような門が左右に開くタイプから、ちゃんとした門があり、扉ではなく、上から槍が逆さについたような落とし戸になりました。
落とし戸が上に上げられると、スモークの奥から伯爵さまがゆっくりと登場なさいます。かっこいいー。骨デザインも好きですが、13世紀の城をイメージしにくかったもので。

・城内(エントランス)
以前のらせん階段のみ!から、中央に階段がつく城のエントランスに。2幕冒頭のサラは2階の通路から1階(ステージ上)へと降りてから、2階のさらに上に取り付けられた階段から降りてくる伯爵に向かって登っていくスタイルに。1階奥には鏡がついてますー(映らないのにね)
天井からは大きなシャンデリアが3つ並んでいます。そうそう、こういう感じがいいと思ってた。

・教授たちのベッド
天蓋などの囲いが黒くなりました??? でもお布団は白いままか・・・
以前は天蓋も白いサテンぽかったですよね。
前よりベッドっぽいなーと思ったのだけど記憶が残っていません。これも次回確認したい。

・ライブラリ
天井まで本の山っぽいのから、しっかりちゃんと正しいサイズの本がきっちり並んだ書架へと変更。他の美術がリアル寄りなので、書架もこうなるよね。
いかにも絵な書架でした。教授は今回も書架の上に上って歌ってます。

・地下の霊廟
ここも変わったのー!
まず父と息子の棺は縦に(数字の11みたいに)並んでいたのですが、横に二つ並びました(一 一) 
父子の仲良し感は薄れちゃった。ちょっとさみしい。

教授が扉にしがみついたまま飛び出しちゃうのも、木の落下防止柵がぎゅいんと90度動くように。これはどちらもでも同じ。ただ舞台中央で宙ぶらりんになるので、どのお席からも見やすくなったのかも。

アルフが落りるのには、壁から出っ張ってる石を使っていました。

・墓場
墓石のテイストが一定に。前はいろんな墓石があって(うさちゃんのも・・・初代吉野圭吾ヘルベルトのうさちゃんと思われ)長い年月を感じられました。踊りやすくなったのだろうと推測しますが、面白さがなくなりました。

・フィナーレ
2幕冒頭の場面と同じセットで。伯爵に続いてサラは2階部分の通路にヘルベルトに伴われて登場。
階段が電飾でピカピカしなくなっています。昭和の歌謡ショーではなくなりました。
(わたし、これはこれで気に入ってました)

ヘルベルトのマントで隠してからの、サラを紹介、がなくなってた・・・えええ、これはヘルベルトの見せ場じゃないかー。復活してほしい。せっかく素敵なマントを着てるのに。

・フィナーレ2
なのかな。本編後のダンスの最後、伯爵さまの巨大な垂れ幕が舞台の奥にバーンと出る・・・のですが、その前に「教授」の顔が出て「伯爵」へ変わっていく演出に。

他の場面でも思ったけれど、「欲望」をキーワードにして、教授も伯爵も同じ穴のムジナという構図だったので、ラストでそうかそうか!と理解しました。
意識的にやってたんですねー。

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