2015/07/29
『エリザベート』7/23昼 1 新演出、バンザーイ! 祐一郎がこの演出なら・・・と
エリザベート/花總まり トート/井上芳雄
フランツ・ヨーゼフ/田代万里生
ルドルフ/京本大我 ゾフィー/剣 幸
ルイジ・ルキーニ/山崎育三郎
少年ルドルフ/大内 天
どうして私エリザのチケット1枚しかもってないんだろう(しくしく)
まぁ見ておくかとかそんな事言ってる場合じゃなかった。でもこの日見たトート閣下は私の「凍った心とかーすー♪」めろめろに溶けて、ふにゃふにゃだ!
そして花總シシィが完璧100%のシシィで、はやく会いたかった・・・!と叫びたいくらい。
とはいえ、演出のことから。
いま思えば、チラシも新演出のプランに沿ってるんだな。これまで祐一郎閣下、ウッチー閣下、武田真治閣下、石丸閣下・・・と見てきて、各閣下ごとに雰囲気も違ってたけれど、基本路線は変わらない。いろいろ思い出してみても、やっぱりずーっとトート閣下メインの流れでした。タイトルロールの存在感うすいという何故なの状態。
2015のエリザベート、ようやく! ようやくタイトルロールがタイトルロールらしい立ち位置におさまり、
トートはあくまでも<シシィの人生における「死」のありよう、つまり生き方の反映>という、本来そうであったに違いない位置に戻っています。
ちなみにウィーン版は見てないのですけど、どう考えても本来はこっちの流れの話だったかと。
それをヅカ版にした際にトートメインになり(その理由は良く分かるし、タカラヅカでは必要な改変だったと理解する)、そして東宝版にしたときに、なぜかヅカ版踏襲したってことですよね。それが大問題のはじまりなのじゃ。
それでずーっとわたし、シシィがわからない、物語どうでもいい、閣下だけ見てる、っていう観客でした。祐一郎ファンだからかもしれないけど、でも他の閣下のときだって、シシィの話だなあって思いなおした事なかったもの。
だって、彼の名前は「死」って訳したのにね・・・死神、であり、死、という<概念>なのよね? だからこそ、シシィが拒否するときに勝手に連れていかないのがすんなり納得なんだよな・・・
象徴的なのは、ルドルフとシシィがともに自らトートにキスすること。以前は、閣下が「いのちを奪う」という感じでキスしてました。
特にシシィがラストシーンで「泣いた笑った・・・私は命ゆだねる それは 私だけに!」の歌詞からしても、生き切った、人生を全うとしたのだ、という自負があればこそ悔いなくトートにキスできたというほうが、まさにエリザベートの人生を見せてもらったことになります。
わたしだけに!って歌った次に、不可抗力的に死のキスを受けるって、ちぐはぐですよね? シシィと閣下は気持ちが通じてなさそうだなぁって思ってたんだよー。
脱線するけど、この時の芳雄トートの表情が素晴らしいのね! あの表情みたら、今まで私が想像してたようなこと(→閣下はシシィを黄泉の国に連れて行ったら興味なくして、もう彼女への愛はぽいしちゃうだろう、等々)が、的外れだったと気づかされます。そんな下世話な話じゃなかったんだぜー。
たぶんトートは死への入り口、鍵みたいなもので、生を全うしたシシィは天国へと旅立つけれど、生者と死者の合間にいる閣下はそこへは行けない・・・んじゃないかな?
無表情とも違うんだけど、感情が読み取れないような透明な表情してて。セツナイ!
自らキスするってことは、もう死は要らないってことだから、トート閣下の存在感も薄れていくのだなぁと思ったの。
2015/06/15
新生という呼び方に慣れませんが、2015エリザベート開幕おめでとう
大きな演目に祐一郎がいないんだぁぁぁ~ という感傷なんだと思い、ま、す。
というわけで、カテコ映像も見れてないのだった。くやしいから。そのうち慣れていくとは思うけど、まだ無理なの!
・・・ゴンドラに乗ってるんですかってことすら、情報仕入れておりません。ゴンドラで登場するの?
胸に空いた穴はさておき、来月観にいくときは、新鮮な気持ちで楽しみたいところです。
帝劇ロビー内のトート閣下らの麗しさは、ああ新時代の閣下とはこのようにお美しいのかとくらくらします。
昭和感ありありの、オリジナル東宝版トートたち。ウッチートート好きだった。似合っているとは言いがたいのに、舞台にあがると魅力満開で具体的にエロいトートだった。
祐一郎トートは明らかにこの世のものではないと分かるデカさ(え、サイズ?)、ダンス場面では連獅子みたい。劇場を圧倒する声はバズーカ砲。見てない人にはこれでは伝わらないよね、どうして映像出してくれないの~♪
さて「エリザベート」はどうにも感情移入しにくい物語です。大変なのは分かるけど、貴方ももうちょっと寛大になってはどうか、と言いたくなる人物なので。
私は何度見ても、ストーリー自体には興味がちっとも湧いてこない。なのに何度も見たのは、それを越えるものがあるからですねー。
作品は音楽のドラマチックさと、衣装の美しさ(俳優の着こなし、振る舞い)で、いまいち共感しにくいしシシィを追えるように作られてます。
ちなみに、トート閣下がシシィをあんなに追うのも、やっぱり納得しにくい・・・(それ一番の肝なのに)
これまでの感じだと、手に入れたとたんに飽きそうだなぁと思ってます。アモーレじゃなくて、死にたいのに生きたいシシィへの興味よね。「デスノート」のリュークも同じような飽きてた。閣下もあんな感じじゃないかな。
話はわりとどうでもいい感じでも、何だか3時間見れちゃうものもあるんだよーってことで(「キャッツ」とかそうじゃない? 時間はもっと短いけど)
白状すると、コルフ島~夜のボート、いつも睡魔に襲われてたけど(理由は閣下が出てこないから。ひどいわたし)
・トート閣下はどのように美しく素敵であるか。エロさも確認する。
・シシィは理解されなくてもいい役だ。っていうか、理解されない感じが「シシィ」なのだと思う。彼女は自ら孤独を選んでいるように見える。
・フランツ! フランツは、王としての威厳と妻への愛情に揺れる、ある意味いちばん人間味がある役どころなので、ぜひ万里生はそのあたりを見せてほしい(万里生見に行くよ)
あたりを楽しみに。
2012/10/22
『エリザベート』9/23-5 客席の闇のなかで、トート閣下への思いがよぎる
トート閣下。
そもそも人でなく年齢設定がない(あっても数千年とかの話か?)のだが、女性に言いよる役のために、言いよるためにはある程度心の若さも見たい気になる私。
見かけはともかく心には柔軟さがないと愛してる~♪にはなれないだろうというフィルタがかかっているのだ。
という私の観点から祐一郎閣下を見ると、すごく心が乱れる!
1、声量というか、バズーカをつい思い起こして比較してしまい、身体で表現する役者の誤魔化しのきかなさに、胸がチクリと痛む。
2、次いで、バズーカ以外もあるんだ、と今の祐一郎にできる最高表現を毎回見せてくれるあたりに、今度は胸が熱くなる。
3、しかしながら、いくら5000年くらい生きてる帝王閣下だとしでも、女の子に恋するには若いほうが素直に見やすいよなぁ・・・などなど余計なことが頭に浮かぶ。
4、『PQ』の悪夢がよぎり、いけない!今は帝王閣下を感じなければと、再び舞台へ集中、もはや能に出てくる精霊みたいな幽玄の世界をかもす祐一郎を見つめる。
5、とグダグタ考えていると、やっぱり祐一郎のバズーカ(ちょっと小型化した)が飛んできて、もう泣けてくる。ありがとうー! でも無理しないで! 嬉しいけど!
なんで余計なことを考えてしまうのか・・・ レミの時は、実年齢ともマッチしてて安心なんですよね。
言葉がうまく見当たらなくて・・・心優しい祐一郎さんファンの方を傷つけてないといいのですが、男声の場合、声量と声の艶は40代あたりが男声は輝く時期なのかなと感じてます。
そして、これ以降は、ぴかぴかの声から円熟とか渋みとか、味わい方面にシフトしていくのではないかと。
わが祐一郎さんも、いくら見た目がぴかぴかしていても、この流れはやってくるのだなと思うと、じーんとしてしまいます。
春夏秋冬ね。
エリザはシシィ物語自体に興味がないので、余計な思考にハマるのかもしれません。レミだと物語を追っていくので、考え事してるヒマはないな、
最近のニュースでは、レミの2バルジャン体制・追加なし!情報に慄いたわけですが(無茶させないでー!)、
人気があるからとヘンテコな役にはもうキャスティングしないで(それは祐一郎ティアナン@PQ)、おじさまの素敵ボイスを聴かせる彼にぴったりの舞台を作ってほしい。切望。
海外のTdV映像だと、伯爵も踊ってますよねー。日本の伯爵さまもワイルドにダンスしてもいいのになぁ そういうがんばりは期待してます。我儘でゴメンなさい。
『エリザベート』9/23-4 ぜ、禅さん??
禅フランツのシシィへの愛と嫉妬の眼差しを、しかと拝見いたしましたー! 箇条書きでメモです・・・
こってりとした風味の演技、目ヂカラもすさまじいものが。
この回の祐一郎閣下が精霊並みの人間じゃない風が強く、かつ、瀬奈シシィまでもがしおらしかったお陰で、禅フランツの熱演が若干空中浮遊していたような・・・(なので、ソワレのマテ閣下とのほうが良くマッチしてましたね)
・青年時代 相変わらずの若々しさ、ばら色の頬、うるうるの唇。
・シシィに一目ぼれ場面では、前よりもはっきりと目で追っているのと、ラブラブっぷりがアップ。
「好きよ」だけではどうにもならない宮廷生活が待っているというのに、二人はラブラブなのだった。
フランツの皇帝の責任が非常に重く青年皇帝にのしかかっているのは、良く分かった。
・エーヤン
シシィを見る目。ええ!という。皇帝である自分を見ず、シシィに視線が注がれます。吸引力、人気にとまどいつつも、危機を脱した安堵感もあり。
・階段上の妻を見上げる。
片方の袖に腕を通さないオシャレさん。陛下と共に歩んで、といわれて嬉しい一瞬後、私のもの~と但し書きにびっくりフランツ。の時のおののき方が派手でした。
ええっ!とデカイ字が禅フランツの頭の上あたりに浮かんでる気がした。ドッヒャーって感じの驚き方で、そんな禅さんに私もドキドキ。昭和風味なのか?
・勝ったのね。
ここでのフランツは、もはや嫉妬?市民に手を振ってはいるが、彼らは自分ではなくシシィにばかり注目していることに、思いのほか嫉妬しているようだ。
美しい妻をうまく利用しなよって思うけれど、嫉妬してしまうあたりが偉大な皇帝になりたい、という真面目なフランツの願望の表れなんだろう。
自分を納得させるように、ウンウン頷きながら馬車からお手振りなのであった。夫婦の亀裂が、こんなところでも広がったのか・・・
・ナイフだ!
悪夢の壊れっぷりが最高な禅フランツ。気の毒な場面なのに期待大だ。
舞台中央高いところでは、トート閣下が嬉しそうに世界を指揮しておられ、ノリノリ指揮に合わせて私の体も動きそう。フランツには最悪の事態♪
親戚が次々に不慮の死をとげ、ここにいるべき妻の姿がない!
死の帝王だけがシシィを自由にできるのだ、と高らかに宣言され、慌てる陛下。
必死に止めようとする姿が、本当にシシィを愛していたのね・・・と胸に迫る。が、トートダンサーの手によって閣下のところまではたどり着けない。ああ、シシィの運命やいかに!
誰でも良かった、という言葉が今のほうが恐ろしく聞こえる気がしました。
王家の人間ならだれでも、ということだけど、善悪はともかく懸命に生きたひとを誰でも良かった、という理由で命を奪うのは、本当にひどい。
ふううう、禅フランツが私の好きなラインよりも非常にコテコテこってりになっていて、けっこうタジタジでした。今回のフランツは主張するフランツなのでしょうか。
私、祐一郎を軸に観劇ツアーを組むため、禅さんが悪い男だったりするのを見たことがありません。ああ、見たい。すごく怖そうです(ジャベはかわいそうな男だと思う)
冷酷無比な禅さんにいたぶられたい・・・
2012/10/19
『エリザベート』9/23-4 禅さーーーん
禅フランツ、私にとっては今シーズンのフランツは禅さんのみ。もう1人の皇帝フランツ(岡田浩暉)は未見でした。
そんな禅さんの情熱のほとばしりというか、熱き俳優魂がすごすぎて、わたし、ちょっとオロオロでした。は、はげしさが・・・振り切れてる!
マチネの瀬奈シシィは少々お疲れ気味、祐一郎は幽玄の世界に到達、まさに黄泉の帝王であったので、真っ赤な血潮が流れまくってる禅さんを、どう捉えておけばいいのか、付いていくのが大変でした。
※しかしソワレでは、春野シシィとマテトートがたぎりまくっていて、禅さんはちっとも浮いてなかったんだった。
■役者魂がこってりと噴出しているのは、エーヤン!のとこも濃かったっけ。
暗殺者が!ってことで退場しようとしたら、シシィがローブをばさっと脱いでハンガリーの国旗カラーのドレスで市民を見方につけた。
この一瞬でこれだけの人を見方につけた妻を、単純にすごいと感じる一方で、やはり国王として決断の日々を送る自分へ、愛情が寄せられてないことに気落ちしているご様子です。
禅フランツの『夜のボート』
いつもいつも、この場面は睡魔との闘いの場だった私・・・人でなしでゴメンナサイ。
でも一段と暗くなるし、曲調は静かだし、祐一郎さんしばらく出てきてないところだから・・・眠気に襲われちゃうんですよー。ごめん。
そんな私に、『夜のボート』のステキさを伝えてくれたのが、前回あたりからの禅フランツ皇帝陛下でした。
老け演技も、何か詐欺師にでもなれそうなくらいの自然体までレベルアップしてるところへ、シシィへ愛情を向ける皇帝の心に胸を打たれます。
どこがと上手くいえないけど、演出面でも皇帝夫妻の心のつながりを出すようになってますよね、それもあって、このシーンでは寝なくなった。えっへん。
ナイフだ!
(果物をきろうとすると、ついルキーニみたいにペロリンしてみたくなるなぁ)
2012/10/09
『エリザベート』9/23-3 1幕の祐一郎はこんな・・・
思い出す祐一郎の横顔・・・ はぁ
『最後のダンス』
出だしのセクシーささやき系歌唱を聞きながら、心の奥では、バズーカ砲を思い出していました。そうして目の前の麗しきおじさま祐一郎を、必死に見ている私。どんな祐一郎でもいいの。
美声自体は相変わらず、むしろ細やかな表情を織り交ぜているのよね、なんて上から目線でいたところ、やはりラストのあたりのぶっ飛ばし方は、まだまだ響かせるよ!のドッカーン。
曲の雰囲気もそうだし、何より客席からの熱い期待にお応えしての地響き声です。
んーっ やはり、何か声から特別な振動が出てるんじゃないかという震えが来るわ。ぶるぶる、びりびり! うわー、体が喜んでるー!
階段の上で手をくるくる動かしてトートダンサーとシシィを思い通りに動かしている時の表情といえば、恍惚の表情?と思ったら意外と、むしろこれは苦悩? 悩ましい表情で。
シシィに向かって最後のダンスは俺のもの~♪とアピールなさっているのですが、けっこう単純に皇帝とダンスしてたのをちぇっ、と思ってそうな顔して訴えてましたね・・・かわいいお方だ。
ぐい、ぐい、とシシィを振り回す振りつけが好き・・・うふふ。彼女の人生をぐらぐらさせてるんですかね、私も振り回されたいわー、閣下!
ショウストップな曲であるため、シシィに訴えているのか客席に訴えているのか線引きが難しいところね。瀬奈シシィは呆気に取られて右往左往させられるばかり。
ドーッコイショ!のラストの謎のポーズ(何か大きなものを放り投げてる動き)もでかい声とともに、放出し、大満足のご様子で去っていく祐一郎閣下であった。
で、そんな祐一郎を見れた私も大満足であります。
□『エリザベート(愛のテーマ)』だったかしら、寝室でお母様か私か!と叫んだ崖っぷちのシシィに忍び寄る死の影=トート閣下の夜這い編。
全体的に静かな閣下で、いちおうガウンに手を伸ばすわけですが、ちっとも体目当てじゃないんだなー。
と、ここでまたエロ閣下のウッチーをうっすら脳裏に思い出したりしてるんですが、この日の祐一郎はとにかく存在がわりと幽玄の世界に近かったのです。
閣下の誘惑が、シシィの奥底から沸き起こる死への逃走、魅力の具現化なの。うーん不思議だなぁ
□あと、階段上のパフォーマンスといえば、1幕ラストの『私だけに(リプライズ)』 の閣下も美しい。
御髪を整えてるところに声をかける皇帝って、ないがしろにされてるみたいで不憫・・・と毎回思うのだけど、髪どころかキメキメになって登場するシシィが見事。
階段を堂々と降りていくシシィを後ろからそっと見ている閣下であるが、やや壁に手を添え、顔も少しだけ傾いて、足の角度も美脚ポーズであろうか、非常にフォトジェニックな立ち姿です。
ここは自分の手から少し離れていくシシィを見ているので、いつか戻ってくる日を待とうという態度なのだけど、それにしても美しくて見惚れちゃうんだよなぁ
ここの最後の三重唱はうまくキマると気持ちよい盛り上がりになるところですが、この回は瀬奈さんコンディションがいまいちで、禅フランツが熱い演技方面にシフトしていたこともあり、ぐっとくるハーモニーではなかったですね。祐一郎は、自分のパートをしっかり邪魔にならないように響かせてた感じかなぁ
『エリザベート』9/23-3 1幕の祐一郎はこんな・・・
思い出す祐一郎の横顔・・・ はぁ
『最後のダンス』
出だしのセクシーささやき系歌唱を聞きながら、心の奥では、バズーカ砲を思い出していました。そうして目の前の麗しきおじさま祐一郎を、必死に見ている私。どんな祐一郎でもいいの。
美声自体は相変わらず、むしろ細やかな表情を織り交ぜているのよね、なんて上から目線でいたところ、やはりラストのあたりのぶっ飛ばし方は、まだまだ響かせるよ!のドッカーン。
曲の雰囲気もそうだし、何より客席からの熱い期待にお応えしての地響き声です。
んーっ やはり、何か声から特別な振動が出てるんじゃないかという震えが来るわ。ぶるぶる、びりびり! うわー、体が喜んでるー!
階段の上で手をくるくる動かしてトートダンサーとシシィを思い通りに動かしている時の表情といえば、恍惚の表情?と思ったら意外と、むしろこれは苦悩? 悩ましい表情で。
シシィに向かって最後のダンスは俺のもの~♪とアピールなさっているのですが、けっこう単純に皇帝とダンスしてたのをちぇっ、と思ってそうな顔して訴えてましたね・・・かわいいお方だ。
ぐい、ぐい、とシシィを振り回す振りつけが好き・・・うふふ。彼女の人生をぐらぐらさせてるんですかね、私も振り回されたいわー、閣下!
ショウストップな曲であるため、シシィに訴えているのか客席に訴えているのか線引きが難しいところね。瀬奈シシィは呆気に取られて右往左往させられるばかり。
ドーッコイショ!のラストの謎のポーズ(何か大きなものを放り投げてる動き)もでかい声とともに、放出し、大満足のご様子で去っていく祐一郎閣下であった。
で、そんな祐一郎を見れた私も大満足であります。
□『エリザベート(愛のテーマ)』だったかしら、寝室でお母様か私か!と叫んだ崖っぷちのシシィに忍び寄る死の影=トート閣下の夜這い編。
全体的に静かな閣下で、いちおうガウンに手を伸ばすわけですが、ちっとも体目当てじゃないんだなー。
と、ここでまたエロ閣下のウッチーをうっすら脳裏に思い出したりしてるんですが、この日の祐一郎はとにかく存在がわりと幽玄の世界に近かったのです。
閣下の誘惑が、シシィの奥底から沸き起こる死への逃走、魅力の具現化なの。うーん不思議だなぁ
□あと、階段上のパフォーマンスといえば、1幕ラストの『私だけに(リプライズ)』 の閣下も美しい。
御髪を整えてるところに声をかける皇帝って、ないがしろにされてるみたいで不憫・・・と毎回思うのだけど、髪どころかキメキメになって登場するシシィが見事。
階段を堂々と降りていくシシィを後ろからそっと見ている閣下であるが、やや壁に手を添え、顔も少しだけ傾いて、足の角度も美脚ポーズであろうか、非常にフォトジェニックな立ち姿です。
ここは自分の手から少し離れていくシシィを見ているので、いつか戻ってくる日を待とうという態度なのだけど、それにしても美しくて見惚れちゃうんだよなぁ
ここの最後の三重唱はうまくキマると気持ちよい盛り上がりになるところですが、この回は瀬奈さんコンディションがいまいちで、禅フランツが熱い演技方面にシフトしていたこともあり、ぐっとくるハーモニーではなかったですね。祐一郎は、自分のパートをしっかり邪魔にならないように響かせてた感じかなぁ
2012/10/08
『エリザベート』9/23-2 いるのに、見えない。
■調子がいまいちの瀬奈シシィ。
歌が不安定になるところが何度があったけれど、全体的にはそんなにがっかりしなかったのは、元気が若干足りないのが、却ってシシィの苦悩のように感じたからかもしれない。
打ちのめされるけど、そこにまだ立っていようとする健気さが。
キーヨパパとの関係が良かった。というか、キーヨが良かったんだな。
少女の頃の、パパ大好きなかわいい女の子っぷりもよくて、晩年のコルフ島での対話は、二度と戻らぬ輝く少女時代をも脳裏に浮かぶような、父親への思慕というか。
キーヨの深い愛情と優しさがシシィを救ってくれたら良かったのに。あの時にはもう戻れないのね・・・
■前回書いたように、この日の私には、瀬奈シシィの目を通してみて感じた世界を通じて、観客も見ているような構図で捉えていました。瀬奈シシィの一人称といえばよいでしょうか。
祐一郎トートは、そんな彼女をじっとし静かに見つめています。
トートは、そこに確かにいるのに、他の人からは見えない存在。彼を求める者にだけ見えるのだろうか。
■ドクトルに変身の閣下が、帽子をマントを放る場面ですら、この元気いっぱいの閣下であっても、シシィが望んだ死への欲求の高まりなのだなぁと思っていたのでした。
そうそう、この回の祐一郎のズンズンズンの迫り方がものすごく勢いがあって、びっくりしました。本当にコワイかもって思った。殺される!とか思うくらいの勢いです。
私ならこんな大きくて美しい人がズンズン迫ってきたら、死にます・・・って言ってしまう! これを断固拒絶のあっちへお行き指さしが出来るシシィ、燃える命の塊ですね。すごいわ。
で、まだ踊らない!と拒否された後の、情熱や気迫をあっという間にすっと消し去って、そうか、と思ったのか思わなかったのか、ちらりとシシィを振り返りながら見て出て行く。
そんな祐一郎トートが何とも言えずステキで、祐さまーーーっと叫んでいたのは心の中。
悔しそうに出て行くトートも可愛らしくて好きだけれど、こんな風に大きな視点からシシィを見ているような態度で去っていかれると、たまらんです。
■男女の関係的にシシィを求めて無さそうに思えるが、トート閣下のシシィへのまなざしは一度も途切れることがない。と、やはり、つまるところこれは瀬奈シシィの生きたいがために起こる、死への渇望が途切れないとういことか。
妖艶すぎず、ワイルドでなく、静かで美しいたたずまいを醸しながら、その奥底に燃える命への賛美のようなものを持つ、トート閣下でありました。シシィの生きたい気持ちが閣下を動かしていたのでした。
しかしながら、うっとりと拝見していながらも、ところどころ可笑しくて笑ってしまうのは・・・どういうわけでしょうねー。
一所懸命に務めている祐一郎に失礼は承知だけど、真剣だと余計におかしくて、ぶぶーっと笑ってしまいます。
2012/10/07
『エリザベート』9/23-2 いるのに、見えない。
■調子がいまいちの瀬奈シシィ。
歌が不安定になるところが何度があったけれど、全体的にはそんなにがっかりしなかったのは、元気が若干足りないのが、却ってシシィの苦悩のように感じたからかもしれない。
打ちのめされるけど、そこにまだ立っていようとする健気さが。
キーヨパパとの関係が良かった。というか、キーヨが良かったんだな。
少女の頃の、パパ大好きなかわいい女の子っぷりもよくて、晩年のコルフ島での対話は、二度と戻らぬ輝く少女時代をも脳裏に浮かぶような、父親への思慕というか。
キーヨの深い愛情と優しさがシシィを救ってくれたら良かったのに。あの時にはもう戻れないのね・・・
■前回書いたように、この日の私には、瀬奈シシィの目を通してみて感じた世界を通じて、観客も見ているような構図で捉えていました。瀬奈シシィの一人称といえばよいでしょうか。
祐一郎トートは、そんな彼女をじっとし静かに見つめています。
トートは、そこに確かにいるのに、他の人からは見えない存在。彼を求める者にだけ見えるのだろうか。
■ドクトルに変身の閣下が、帽子をマントを放る場面ですら、この元気いっぱいの閣下であっても、シシィが望んだ死への欲求の高まりなのだなぁと思っていたのでした。
そうそう、この回の祐一郎のズンズンズンの迫り方がものすごく勢いがあって、びっくりしました。本当にコワイかもって思った。殺される!とか思うくらいの勢いです。
私ならこんな大きくて美しい人がズンズン迫ってきたら、死にます・・・って言ってしまう! これを断固拒絶のあっちへお行き指さしが出来るシシィ、燃える命の塊ですね。すごいわ。
で、まだ踊らない!と拒否された後の、情熱や気迫をあっという間にすっと消し去って、そうか、と思ったのか思わなかったのか、ちらりとシシィを振り返りながら見て出て行く。
そんな祐一郎トートが何とも言えずステキで、祐さまーーーっと叫んでいたのは心の中。
悔しそうに出て行くトートも可愛らしくて好きだけれど、こんな風に大きな視点からシシィを見ているような態度で去っていかれると、たまらんです。
■男女の関係的にシシィを求めて無さそうに思えるが、トート閣下のシシィへのまなざしは一度も途切れることがない。と、やはり、つまるところこれは瀬奈シシィの生きたいがために起こる、死への渇望が途切れないとういことか。
妖艶すぎず、ワイルドでなく、静かで美しいたたずまいを醸しながら、その奥底に燃える命への賛美のようなものを持つ、トート閣下でありました。シシィの生きたい気持ちが閣下を動かしていたのでした。
しかしながら、うっとりと拝見していながらも、ところどころ可笑しくて笑ってしまうのは・・・どういうわけでしょうねー。
一所懸命に務めている祐一郎に失礼は承知だけど、真剣だと余計におかしくて、ぶぶーっと笑ってしまいます。
2012/10/01
『エリザベート』9/23-1 祐一郎@大阪 新しい感触
梅田芸術劇場 マチネ(12:30開演)
エリザベート/瀬奈じゅん トート/山口祐一郎
ルキーニ/高嶋政宏 フランツ・ヨーゼフ/石川禅
ゾフィー/寿ひずる ルドルフ/平方元基
少年ルドルフ/鈴木知憲 マックス/今井清隆
■わかったのよ、わかったのー。
よく、インタビューで祐一郎は、<トートとエリザベートはウラオモテみたいなものだ>という話をしているでしょ? それが、この回すっごく伝わったのです。
どうしてこんなに見てるのに、やっと分かったのかしら・・・私の成長が、ようやく理解に及んだということか・・・遅いわ、ほんと。
祐一郎トートは、すごく泰然自若とした様子で、生者の世界のルールなどはかけらも気にしてない、というか気づいてないのかってくらい。<死>というものさしを持って、エリザベートのいる世界を眺めているご様子です。
男、であることすらご本人は特に意識はなさそうでした。東京公演のときは、ワイルドな男っぽかったのに! なんということだ。
瀬奈シシィが人生のなかで、<死>について考えたり、意識してなくても、心の奥底で感じとったりしているときに、舞台上ではトート閣下が登場し、シシィと会話したり踊ったり。
それが、あくまでもシシィから見た世界における<死>の存在を、祐一郎が表現してたのです。ああ、上手くいえない。
瀬奈シシィが、宮殿に広がっているハプスブルグ家滅亡の序曲を感じとったから、トートはダンスを誘いに来たのであり。
勝ったのね♪と歌いあげるときには、<死>を払拭して自分の人生を手にしている、と感じたから、トート閣下は待機状態になったのであり。
<死>という概念に、エリザベートに恋をする<トート閣下>という人格を与え、
そして今度は、与えられたはずの人格を、俳優自身が脱ぎ去って
<死>という概念だけの存在として振舞ったのです。
祐一郎、すごすぎるって!
祐一郎の透明な雰囲気、佇まいは、またも次のレベルに行ったと思いました。どんだけ進化していくのか、素晴らしいよ祐一郎は。ブラボーブラボーだよ。
嬉しい、悲しい、怒り、こういう人間が持っている感情とは全然違うもので、シシィと彼女を取り巻く世界を眺めていました。
なので、男としてシシィに拘っていません。さらに言えば、彼女を欲しいとも思っていないんじゃないかとさえ思いました。
シシィが自分を呼ぶから、(とても自然に)そこにいる。というのでしょうか。
ラスト、フランツに向かって「自由を!」と叫んでいるのも、シシィのことをフランツと取り合っている男女の話などではなく、叫ばせているのはシシィの心なのかとも思えたの。
だからね、トートと交わしている会話って、シシィの心のなかの声だと思っても、物語は成立するのね・・・って今頃気づいた。すまぬ。
トートとの会話、独り言にしても問題ないんだよー。うわあ、すごいわ。
満足げにシシィを棺に入れる最後まで、トート閣下は本当にこの世のものではないな・・・と。能舞台で幽霊が踊っているみたいでした。
ポイントポイントでは、祐一郎のセクシー美声に酔いしれたし、立ち姿や動きにうっとりと魅入ってしまったのですが、それ以上にシシィにとっての<死>そのものであった、という事態に感動していました。
ロングラン公演のラストに、こういう境地に至ったのでしょうか。熱く燃えるものもステキだけれど、こんな不思議な気持ちで祐一郎トート閣下が拝見できて、遠征した甲斐があったというものです。
はー。
と、こんな風にもはや幽玄の世界か!と驚かせてくれたにもかかわらず、キレキレで踊ってたのよねー。そのあたりも、絶妙なバランスで演じた模様。
切れ味があるいいダンスでしたよー。
いろいろつづく。
2012/09/30
『エリザベート』9/23-1 祐一郎@大阪 新しい感触
梅田芸術劇場 マチネ(12:30開演)
エリザベート/瀬奈じゅん トート/山口祐一郎
ルキーニ/高嶋政宏 フランツ・ヨーゼフ/石川禅
ゾフィー/寿ひずる ルドルフ/平方元基
少年ルドルフ/鈴木知憲 マックス/今井清隆
■わかったのよ、わかったのー。
よく、インタビューで祐一郎は、<トートとエリザベートはウラオモテみたいなものだ>という話をしているでしょ? それが、この回すっごく伝わったのです。
どうしてこんなに見てるのに、やっと分かったのかしら・・・私の成長が、ようやく理解に及んだということか・・・遅いわ、ほんと。
祐一郎トートは、すごく泰然自若とした様子で、生者の世界のルールなどはかけらも気にしてない、というか気づいてないのかってくらい。<死>というものさしを持って、エリザベートのいる世界を眺めているご様子です。
男、であることすらご本人は特に意識はなさそうでした。東京公演のときは、ワイルドな男っぽかったのに! なんということだ。
瀬奈シシィが人生のなかで、<死>について考えたり、意識してなくても、心の奥底で感じとったりしているときに、舞台上ではトート閣下が登場し、シシィと会話したり踊ったり。
それが、あくまでもシシィから見た世界における<死>の存在を、祐一郎が表現してたのです。ああ、上手くいえない。
瀬奈シシィが、宮殿に広がっているハプスブルグ家滅亡の序曲を感じとったから、トートはダンスを誘いに来たのであり。
勝ったのね♪と歌いあげるときには、<死>を払拭して自分の人生を手にしている、と感じたから、トート閣下は待機状態になったのであり。
<死>という概念に、エリザベートに恋をする<トート閣下>という人格を与え、
そして今度は、与えられたはずの人格を、俳優自身が脱ぎ去って
<死>という概念だけの存在として振舞ったのです。
祐一郎、すごすぎるって!
祐一郎の透明な雰囲気、佇まいは、またも次のレベルに行ったと思いました。どんだけ進化していくのか、素晴らしいよ祐一郎は。ブラボーブラボーだよ。
嬉しい、悲しい、怒り、こういう人間が持っている感情とは全然違うもので、シシィと彼女を取り巻く世界を眺めていました。
なので、男としてシシィに拘っていません。さらに言えば、彼女を欲しいとも思っていないんじゃないかとさえ思いました。
シシィが自分を呼ぶから、(とても自然に)そこにいる。というのでしょうか。
ラスト、フランツに向かって「自由を!」と叫んでいるのも、シシィのことをフランツと取り合っている男女の話などではなく、叫ばせているのはシシィの心なのかとも思えたの。
だからね、トートと交わしている会話って、シシィの心のなかの声だと思っても、物語は成立するのね・・・って今頃気づいた。すまぬ。
トートとの会話、独り言にしても問題ないんだよー。うわあ、すごいわ。
満足げにシシィを棺に入れる最後まで、トート閣下は本当にこの世のものではないな・・・と。能舞台で幽霊が踊っているみたいでした。
ポイントポイントでは、祐一郎のセクシー美声に酔いしれたし、立ち姿や動きにうっとりと魅入ってしまったのですが、それ以上にシシィにとっての<死>そのものであった、という事態に感動していました。
ロングラン公演のラストに、こういう境地に至ったのでしょうか。熱く燃えるものもステキだけれど、こんな不思議な気持ちで祐一郎トート閣下が拝見できて、遠征した甲斐があったというものです。
はー。
と、こんな風にもはや幽玄の世界か!と驚かせてくれたにもかかわらず、キレキレで踊ってたのよねー。そのあたりも、絶妙なバランスで演じた模様。
切れ味があるいいダンスでしたよー。
いろいろつづく。
2012/08/21
『エリザベート』8/5昼-1 名古屋まで行ったのだった
エリザベート/春野寿美礼 トート/山口祐一郎
フランツ・ヨーゼフ/石川禅 ゾフィー/寿ひずる
ルドルフ/大野拓朗 少年ルドルフ/山田瑛瑠
@名古屋中日劇場
初の名古屋での観劇となりました。東京から移動してたこともあって(あまり自覚してなかったけど)意外と疲れてしまってたのかなぁ
というのも、はるばるお出かけして言ったわりに、まずまず・・・という感想だったので。
別に出来は悪くなかった、むしろ春野さんは前のめりの気合が抜けて、いい感じだったし、あの大野ルドも、これなら何とか許容範囲かもしれないくらいに努力の跡がありました。祐一郎も、抑制されてる感じだったけど、哀しみや愛情のようなものを垣間見せてくれて、良かったのだけど。
その、繊細さが私のこころの奥は揺らさなかったのかなぁ
あと、原因で思ったのは、名古屋劇場の照明。
明るめですよね? 妖しさがちょっとダウンで、白々しさがアップ、という印象がありました。特別感があまり感じられなかったのも、私が乗り気になれなかった原因かもしれません。
ごめんー。
■春野シシィ
春野さんは断然よかったです。お歌が上手よ、って開幕前に教えてくれたファンの方のこと、ちょっとホントですか・・・と思ってしまったのだけど、ごめんなさい、とてもお上手でした。
大役ということで、何かしら気負いがあったのでしょう。それが解消されて、春野さんらしい上品で可憐な皇妃となって登場でした。
最期のトート閣下に抱かれるところ、抱かれながら抱いているような、二人が対等に互いを受け入れているようで、ここはとっても素敵でしたー。
わりと、ラストのシシィって<あたしやったわ!!>と鼻息あらいシシィのまま抱かれるイメージだったのですが、春野さんはこういう傲慢さからも解放されて、現世の苦しみから解き放たれた姿に見えましたね。すてきすてき。
■大野ルドルフ
わざわざ書くのもねと思いつつ、あれだけ<わー・・・・・(言葉もないよ、このレベル)>と思った(こんな感じ)彼が、数ヶ月の舞台経験でどうなったかってことですよね。
安くはないチケット代と時間を使ったので、これは無いレベル、とほうぼうで火を噴いて歩いていた私。
そうね・・・ 開幕時に、ここまで出来ていれば、新人ルドも頑張ったね、と言えたのに。というレベルまでは前進。
もう一度書いておくと、彼の成長のためにチケット代を払いたくはなかったんだよ、ってことです。制作サイドも、このへん考えていただきたいと思います。
■祐一郎トート
は、抑え気味でした。調子をコントロールしている感じでしょうか。
今日はのってるなぁという日に比べると、抑制されたというだけであって、この辺は好みかもしれません。春野シシィが安定したこともあって、正面からぶつかり合っています。
思い出す祐一郎の姿、歌声はどれもしっかりとしていて、キマっていたわ。
遠征先ってことで、けっこう祐一郎をいつもより客観的に観ていたのかもしれません。普段は、キャーキャー言ってて、冷静さを失っているっぽいからね・・・
ただ、エリザベートは冷静に観てると、置いていかれちゃうのですよー。忘れたたなぁ
俺だぁ~!って決めポーズで階段で叫んだうえに、コートの裾をばっさばっさして去っていくって何だこりゃって思っっちゃたりね。
とか思いつつ、やっぱりお腹壊してたので、コーフンして観てたのか・・・・どっちだ。
つづく。
2012/07/01
『エリザベート』5/13-3 平方ルドに救われた
ルドルフも、誰でも良かったわけじゃなかったんだなぁと前日(5/12)からの反省。
この日のルドルフは、平方元基さん。
懸命さがみえるいいルドルフでした。歌もしっかりと気持ちを乗せて表現していたし、声もよく出ていました。若くて、青臭い青年をりりしく。高音が、わりとセツナイ感じで、きゅーんとしましたよ。
低音もちゃんと聞こえてたし、新人とすれば、予想の上を見せてくれたということで、私のしょんぼりしていたルドルフへの思いが、復活、です。こうでなくちゃ!
体もしっかりとしていて、ダンス場面でも大きな祐一郎閣下に負けず、大きく大きく動いてましたー。ああ、良かったわ。舞台の方は、特にこんな巨大な劇場に出演するなら、あまり華奢でないほうがいいもの。
ハーケンクロイツの大きな布を引き下ろすとき、ぐいっと一度引いただけで落ちず、あらあら、とドキドキ。あれ、落ちなかったらどうするんでしょうね?
(この後は、閣下の登場シーンになるので、セットは回転するなら、落ちなくても続行可能かもしれないな)
■闇が広がる。
2幕のお楽しみのシークエンスの頭ですからねー、ここでコケると泣きたくなるものね。でも、この日は大丈夫。
責任感が強く、皇太子の自覚もあるルドルフの、弱い面も少し垣間見れるような、そんなシーンになってました。いいね、いいー。
■独立戦争
もう、私のテンションはぐーっと上がってました。これで祐一郎は、思う存分、歌えるわ!
平方さんも、超ダンスの人というわけではないみたいですが、全身を大きく動かして、ルドルフの翻弄されるさまを見せてくれました。
■ぼくはママの鏡だから
いちおう、身構えて耳をそば立ててしまいましたが、そんなこと不必要だった。最後まで、しっかり歌いきりました。
はー、満足した!
少ない登場シーンでありながら、シシィへの打撃という点でも、トートとのデュエットの点でも、大事な役なのですね。
今後の活躍に期待します。
■今回のオケの音、今までと違うなぁと思うことが何度か。
「憎しみ」では顕著だったと記憶しますが、ティンパニ?太鼓の音が大きく響いてたと思います。打楽器、リズム担当の楽器が鳴るのは好きなので、好きなバランスではあります。
躍動感が強まった感じ。
ふと思ってみたのは、ルキーニ役をずっと務めている高嶋兄さん、ワイルド系トートも出来そうだな・・・ ねちっこくてしつこそうだぁ 悪い男の魅力でシシィに迫る、などどうだろうか。
ということで、東京公演のエリザメモはこのあたりで終わり。次は名古屋で観劇です。
2012/06/25
『エリザベート』5/13-2 皇太子のクール少年時代
思い出したよー、この日、何だか全体的に<大声大会>の様相を呈しておりました。
まぁ、祐一郎さんは元気いっぱいだったので、私としてはいい感じです。もっと神秘的なイメージを追及したい方には、黄泉の国の帝王にしては楽しそうだわ、っていう。
私にとっては、すてきだった、うふうふ。
たぶん、春野さんがキメどころと踏んだところで、急激にがつーんと大声シフトになるので、お相手も大声になってしまう感じ?
昨日も書いたことですが、春野さん、この日は不安定さがあったため、音量をあげるとさらに不安定さが目立つという事態にーっ ああ、残念。
ついでに、禅さんもけっこうな大声シフトになっていて、ちょっと面白かったです。トート閣下とのラストの攻防も、大変なことになってたわ。
そんなに声ださなくても、大丈夫よー、と思ってみてました。
■少年ルド
坂口ルドのセリフの捉え方が、新鮮だったので、メモしておきます。
トートとのやり取りが面白かったのですが、
トート:ママには聞こえない~
ルド:だれ?
今回ので比べると、清史郎くんはおびえ気味にだれ?と問いかけてます。これまで私が見たちびルドくんたちも、おおむねコチラの反応でした。
坂口くんは、かなり鋭く、詰問調!
おお、すでに皇太子の風格がおあり? 相手がオトナだと気づいているのに、上から目線な問いかけ方に驚きました。ほほー。
トート:呼んでくれれば来てあげる・・・
ルド:ほんと?
ここでも、期待がこもったような<嬉しい!>っていう言い方をするちびルドがほとんどのはず。
坂口ルドは、ぶっきらぼうに、で、それがどうしたのさ?ほんとかよ? といった感じ。
なかなか気骨のある皇太子であります。この骨がある感じ、ひ弱だけど気持ちは強情そう、となって、なかなかシシィにも通じるところですよねー。良いと思います!
この、皇太子である自覚が強いところが、成長したあとに父との対立を生んだり、反体制派と通じても王家そのものは守ろうとしたろことにも、繋がりそう。
2012/06/24
『エリザベート』5/13-1 春野シシィはとてもたおやか
5/13マチネ@帝国劇場
エリザベート/春野寿美礼 トート/山口祐一郎 フランツ/石川禅
ゾフィー/寿ひずる ルドルフ/平方元基 少年ルドルフ/坂口湧久
この日、前日の好演ぶりにテンションがあがっていて、久しぶりに祐一郎さんにオハヨウゴザイマスっていいに早く行きました。
端っこから見送ってみたのですが、人いきれで辛かったぁ
だけど、人垣の奥にいた私たちにも、ちゃんと手を振ってオハヨー!と笑顔を向けてくれる気遣いに、われわれ、骨抜きにされてしまってました。
ヘーメルンの笛吹き以上の吸引力もすさまじく、みなさんお怪我なさいませんようにね。あと、大事な祐一郎さんにも怪我させないように。
とにかく、2時間弱の待機の疲れが吹っ飛びましたねぇ 栄養ドリンクより、効くわ。
さて、この日も祐一郎さんは好調でした。
そして、前日の心残りであったルドルフについては、平方さんが払拭してくれましたよー。いいルドでした。
少年ルドも、セリフの表現のしかたが清史郎くんと違っていて、はっとすることが多かったです。
全体的に、安定感があるキャストですが、春野さんが不安定だったのが・・・うまくいかないものね。
■春野シシィは、とても女性的
演技については、とても愛らしくて守ってあげたい気になるシシィです。気を張り詰めているシシィ役が多いなか、これは良かった点。
全体的に、春野さんはゆったり、たおやかでした。
少女時代:パパみたいになりたい!と可愛らしく屈託なく話す少女時代、守られていることを当たり前に思っていて、大人になったら自由に生きたいなぁと無邪気に信じているよう。
オトナ未満、でも少し女性らしさが垣間見れました。こんなに可愛い子が、王宮に閉じ込められてしまう!と やきもきします。
フランツにプロポーズされたときも、恋に恋してるような初々しさ。顔を近づけたフランツから、はっと離れるところなど、「愛してる」と歌いあうシシィの幼さが見えました。まさに、知らなすぎたわ♪
立ち居振る舞いもとても品があって(細い!・・・心配になります)皇后としての態度は申し分ありません。
■私だけに
この歌を、<わたしわたしわたし!>と我が侭なくらい強烈なものに、思わせずに歌った春野さんは、表現においては魅力的な方だなぁと思いました。
直前の、ゾフィーともうまくやりたいって謙虚な気持ちで応対したけど、ゾフィーからは否定の言葉だけ。
わかってほしい、と駆け寄った夫フランツからも、ママの意見を聞きなさい、と自分の思いを汲んでもらえないときの失望感。
否定された反発で、私が決める!と心を硬くしてしまったのね?と、細い体がよけいに痛々しく、必死に頑張るシシィに、すでに孤独感の小さな芽が芽生えているのを感じ、とても気の毒な女性に思えたのでした。
セリフも、ヒステリックな言い方をしないのも、自分を抑えて(フランツと同じ・・・)いるのね、と胸がつまります。
■歌。うたがー。
開幕間もないので、これが全てとは言えないし・・・、あと、観る前に<春野さんは歌がお上手だ>と何度か聞かされていたため、期待値が高かったのかもですが。
ちょっと残念だわ。です。
歌いだしが遅れるのが気になったのと、遅れて出るうえに音程を歌いながら合わせてるように聞こえます。素人のカラオケでよくある感じなんですがー。
地声と高音域への流れが、うまくいかないことも多かった。
もうひとりのシシィ、瀬奈さんがアグレッシュブで裏表がなさそうなまっすぐシシィであったものの歌声に関しては瀬奈さんのほうが安定していたので、私としては足して割るといい感じかと、勝手に思ってます。ごめん。
それぞれの持ち味なので、足してはいけないのですが、それぞれ惜しいなぁと(私の好みのシシィには、ってことで、ワガママな希望ですが)
2012/06/23
『エリザベート』5/12-18 その胸に飛び込みたい
ルキーニがシシィを刺し、シシィは美しかったあの頃にもどってトート閣下の胸に抱かれるのであった。
トート閣下は、当然、と自信200%って態度でシシィが駆け寄るのを、待つ。シシィの人生は波乱万丈だったけど、閣下にとっては一瞬の出来事だったのかしら?
最後まで、カッコいい閣下のまま元気に歌ってくれた。祐一郎さーん、ありがとーう!
瀬奈シシィの閣下への態度も、ブレることなく活発な女性の印象のまま飛び込んでいきました。死んだのに、元気ね。
この物語、フランツが気の毒であるが、仕方ありません。ふ、違うものを求めすぎたのです。
はぁ・・・
カテコではニコニコ祐一郎さんに変身して、笑顔がまぶしかったぁ 瀬奈さんをリードして、立ててあげてるのもすてき。じーっと見つめ合って、何?何? きゃぁぁ
音程を外してた方がいたけれど、そのほかは大満足だった。共感できないヒロインをどう興味をもってみるか、という点でも私なりに成長した気がするし。
夢心地のまま、帝劇をあとにしました。ぽわぽわしながら、ドイツ料理とビールで乾杯。一緒に観劇したお友達といたのに、それぞれが思いにふけすぎ、黙りがちで変でした。えへへ。
■思い出してるうちに、もう6月末だわ。祐一郎さん、今日のソワレがんばってねー。
いろいろな方の感想を聞くたびに、元気でクールな閣下を演じてらっしゃるご様子。次は、名古屋で再会を果たしたいと思います。暑くてくらくらしそうだけど、会えるのを楽しみに。
で、この日の翌日ソワレ、平方ルドで私の不満は解消されました。新しいシシィの感想もつづく。
2012/06/20
『エリザベート』5/12-17 美しすぎるー!
■あーくーむー。
ゆっくりと禅フランツが上着を脱いで、ルキーニが敬意を表したような態度で受け取る、嵐の前の静けさが、たまらない。
禅さん、威厳があるのよね。
マエストロはトート閣下!
やる気満々の表情じゃないのに、動きがやる気満々のトート閣下です。チラっと長し目しつつ、なにやらご自分の脳内で響く音に身を任せておられる・・・おお、ノリノリです。
陶酔の表情に、私の意識も遠のきそう。
次々に不幸な目に遭うフランツとシシィの近親者たち。王政が崩壊していくのが、ドミノ倒しのようなスピード感で。
美しすぎる手を正しく三拍子で。イッチニーサン!フフン!とひらひらさせ、人間どもを翻弄する閣下。残酷で美しいお顔の閣下。本領発揮ですねー。
すーてーきー。
でも、下界では禅フランツがありえないほどもみくちゃになり、シャツや髪を乱し、何が起きているんだ!と大混乱。
お前が招いたのだ!
妻の姿がない!わが妻だ! エリザベートは私のもの!
・・・・言われてみたい。
勝ち誇ったように(やーいやーい)フランツに対抗してる閣下。意外と大人気ないくらいの居丈高。妙に可愛いわ。
二人の激しい言い争いが、素晴らしく緊張感であり、がっぷりと組んだ男同士のバトルでありました。
ここまでさほどシシィに執着してる様子を見せなかった閣下が、初めてフランツと張り合っているのが新鮮よね。そうなんだ、やっぱりフランツに勝って、シシィを自分のものにしたいのね。
今年の祐一郎閣下は、男なのだなぁ~
ここで、必死の抵抗を試みるフランツがいることが、救いというか。セツナイところだけど、シシィはこのフランツの愛情をうまく受け取ることができたらよかったのにね、と哀しくなる。
シシィが見て欲しかった<わたし>とは違うものを、フランツは見ようとしてたんじゃないかしら?
あれだけオケの音と、コーラスの声がガンガン入ってくる中、祐一郎さん、禅さん、お二人の声がはっきりと聞こえてます。オケとコーラスとの、呼吸なのかなぁ ブラボー。
■刃物だ!
この日のナイフ、以前より高速気味にルキーニに飛んでいきました。わりと、受け取る高嶋お兄ちゃんが取りやすいように&観客がナイフを認識できるように(たぶん)、弧を描いてゆっくりと手から離してたと思うのですが、この回はシャーッと投げてました。
気合入ってるぅー
ナイフを認識したあとの禅さんの乱れっぷりも見事。何としても阻止しようという気持ちが現われます。阻止できないんだけどさ。
2012/06/18
『エリザベート』5/12-16 ムズカシイ
■ルドルフを死なせてしまった・・・と慟哭のシシィ。
痛々しいが、何か違和感があって、やはり瀬奈シシィは若さが見えるのですよね。声質や立ち居振る舞いのせいだと思います。
(ちなみに、慟哭場面では、涼風シシィのすさまじい慟哭っぷりが今でも耳に焼き付いてますね。見ている私の身まで裂かれるような気分に。この方は、全身女優・・・・)
闘魂系シシィと思って見てきましたけれど、ここでも体育会系の嘆きに感じました。たとえるなら、ドーハの悲劇的な気分といえばいいかしら。
シシィはすでに勝利はとうの昔の記憶でしかないけれど、目の前で未来が奪われた感触が、どうも体育会系です。
それより、こんな時であっても皇帝陛下と手を取り合えないシシィが・・・何とも強情だなぁと感心します。
■閣下、面白い出方だった
すでに、細部がおぼろげなイメージになりかけているが、必死に思い出す閣下のお姿。
窮屈そうに出てきたように記憶しているが、合っているのか? 心配です。いつものように、ぐわーんと登場じゃなかったのは確かなんだけどな・・・ううむ。
死なせて~♪と歌う瀬奈シシィだけど、私には本心には見えなかった。一時的な逃避で、絶望にあっても、死にたいわけじゃない、という点では一貫した態度を見せてくれてたと思うな。
それを、閣下は当てつけみたいに「まだ、私を愛してはいない~っ!(ヴァ~!)」
と、押しやってしまう。瀬奈さんならば、そう、死にたいとは思ってなさそうな生命力を感じたので、そのとおりだよ、と思う。
しかし、最後の焦らしみたいに黄泉の国に連れて行かない閣下の駆け引きが、ニクイのであった。今年の閣下はやり手!
■キッチュ
ハハハハハ♪ 高嶋ルキーニの語りも、ますます乾いて、意地悪さをあらわしたものに。茶化すよりも冷静に物語っているルキーニでしたねー。
あんなに嘆いているシシィの裏側を語る場面、こんなに辛いのに、こうやって意地悪く言われてしまうのも、辛い立場だなと気の毒にもなります。
ランデブ~♪ はきれいに流れますね、お兄ちゃんの声。
■夜のボート
禅フランツの優しさが!こんなに愛が溢れているのに、とても寂しい。シシィもそれをわかっているのに、国王と皇后の立場が邪魔して、ひとつのボートに乗れないのね。
愛はどんな傷も癒せる、というフランツと、愛にも癒せないことがある、とこたえるシシィ。
フランツの言う言葉を聞きながら、どうしても受け入れられないシシィの強情さというか、潔癖さに、おののくばかりです。
そして、優しさだけでは男女の愛は成就しないのだなぁとも。ムズカシイ。
何を大事にしたいか、があまりに違ってしまって、どうやっても一緒には生きられない。
禅さんの優しい声、かつ老けた声を聞きながら、相手がミラクルボイスの禅さんだと、瀬奈シシィの張りのある声が、あまり合わなくて、それはちょっと残念。
瀬奈さんの声もきれいに出てたのだけど、声の表情がまだ色とりどりではないのです。きれいに歌えた、よし。というところで。
禅さんの出す<深み・コク>とでも言うものが、まだ醸し出されないなぁと。
ただ、歩き方はけっこう老けたようにしてました、瀬奈シシィ。もうひとつ、殻を破ってほしい感じです。
2012/06/17
『エリザベート』5/12-15 愛のないキスにしびれる
■ぼくはママの鏡だから
瀬奈シシィもかなりの非情っぷりでした。全く放置って態度で、ルドルフの絶望感が膨らみます。あまり老けた感じにしてなかったですね。
ここでも大野ルドの歌に、わたしの絶望感までもが膨らんでしまうのですが、
もうどれだけ酷かったといえば、いっそ歌わずに語りでヨロシク!と訴えたいくらい。
やはり音程が取れていないのと、音量も不安定。すべてふらふら。走りこみしてくれば良いと思うわ。合唱部は走りこみと腹筋&背筋だもの。
どうしてこんなことになってしまったのか。稽古したらよくなると思ったのだろうか。責任者に問いたい。俺のチケット代・・・この子には払えん。
■マイヤーリンク
最初にルドルフが逃げようとしたところへ舞台中央奥から祐一郎が登場して舞台前まで追い込むとこ。
ダーッと走ってくる閣下をイメージして待ってたら、それほど足早にがっついて追い込みに来なかった。ほお。
走るまでもなく、ルドルフの前に立っただけで十分に効果ありということでしょうか。トート閣下の存在感が増す変化でした。
大野ルドが戦意喪失でへろへろになっているので、もう閣下の仕事はそんなになさそう。今にも死んでしまいそうなヘタレっぷり。これは演出としては弱気な皇太子ってことで良い感じです。
(ただこういう演技がよかったよねー、といえなくなるくらい、歌に破壊力があるのが問題)
あ、拳銃をだすの、早くなった。どのタイミングだったかは忘れたけど・・・
これで死ぬんだって有無を言わせない態度で。黄泉の国に迎えよう的な感じではなくて、死なせるためにやってきたクール閣下です。
■そうかー、情熱のキッスではないのねー。
きゃー!
ルドルフのすごすぎる歌声にしょんぼりしてたけど、祐一郎がやってくれた! スーパークール閣下!
ワイルドにくにゃくにゃ人形を掴んだように頭を持って、ぶんと動かして、愛のないキス。
ああ。愛情は感じられませんでした。つめたいつめたい死のキス。トート閣下に、人間のような愛情があるわけないわね、と目が醒める思いの演出だったなぁ
でも、キス場面は好きなので、怖いようなキスも嬉しい。やーん。
今回の閣下はクールで統一されていて新鮮だわ。ちゃんと初日までに固めてくる祐一郎、ブラボーよ。いろいろ工夫してるのよね。
ダンサーの皆さんについて、あまり書いてないけど、どの場面でもしっかり閣下の心をあらわし、特にここのスカート風の衣装の動きは、何時見ても妖艶ですてき。
ただ、この日は1階A席からの観劇につき、翌日の2階席のほうが彼らの良さがもっと分かったのでした。
はー、観客が試された大野ルドもこれで終わり。妙な疲労感がわが身を襲っていたような記憶があります。俺もキスされたい・・・連れていって・・・
この出来でステージにあがのは、本人も辛いのではないか?(辛くなかったらどうしよう) もっと歌えて踊れる方はいるはずなのに。
と、思わせることを問題に感じてほしい、東宝サイド。
2012/06/16
『エリザベート』5/12-14 祐一郎、絶好調。
大野ルドへの個人攻撃のようなことはしたくないのですが、良かったなどというほど心は広くありません・・・(お友達は、<そうでもなかったよ>と言ってたの。や、優しすぎるー!)
見てしまったものは仕方ない。
闇広がカッコよく盛り上がって終わったところで、拍手しました。この喝采は、すてきな祐一郎トートに送っているんだよと腹黒く念じてしまった。ああ、こんな気分にさせた制作サイドが憎いわ。
■独立戦争
もう、祐一郎さんだけを見ることにしよう。と気合をいれてこの場面に挑む。がっつり組んでくれた浦井くんに会いたいよう。
堂々と歩く閣下の前を、影うすく歩く皇太子ルドルフ。やはり自分でも不甲斐ない出来だと自覚しているのであろうか。閣下が皇太子になりすましたら、革命できそうなのに(それはもう違う話になるって)!
チラっと視線を交わすルキーニ兄ちゃんと祐一郎さんが好きだ。悪い大人みたい。
今にも消え去りそうな薄いルドルフに、けしかけるトート閣下。魔力ねー。熱心に誘いかける風を装って、目は冷たいような。この子を死なせると、シシィが悲しむとわかっているのに、それしか出来ない閣下である。
何だか、悲しそうにも見えたのが不思議でした。
■バーン!
見せ場です。短い上着の裾がバサバサと動き、男たちの情熱がダンスとなって!かっこいいー。
歌はダメでも、踊れたりするかとわずかな期待を持って視線をルドルフに送ってみたのですが、やはりふにゅらーとしてしまいました。筋肉をつけるべき。
というわけで、いつもは、ルドルフと閣下を見るのに忙しくて、エルマーにまで目が行かなかったが、怪我の功名? あれ、これは誤用か。
岸さんら、革命家さんたちの男くさいダンスは見せていただきました。かっこいいおじさまたちの舞踏を見ていると、カッコいいの見本が・・・
背が高いだけでは舞台栄えしないということが分かったわ。
立ち姿、視線、歩き方、すべてで観客の視線を奪うのが、役者のオーラなのね。
視線を祐一郎に戻すと、トートダンサーの皆さんと懸命に革命の嵐を起こしています。
お、今年も軽やかに(当社比)踊っています。年を経るごとに、動きがスマートになってすてきよ。美しい金髪も揺れる~
まぁ祐一郎さまのダンスは、ダンスっていうか、気合です。だけどリズムも外してないし、いわゆるセンスの問題。
トリプルキャストで、他の2名がダンサートート閣下なら観客としては良いかなと思います。
馬車を動かすパワーも、今年の閣下はさらっとこなす。うぬう!と気合いれなくても、簡単に移動させられるようですね。うふうふ。
ハンガリー国王!
有頂天気分だったルドルフたちを警官が取り囲む。仲間と信じた閣下も背を向けて立っているところに、非情さがにじみます。
あれだけ踊ってたのに、祐一郎はゼイゼイしてる様子は見せないよね、どうなってるんだ。
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