2007/11/29

帝王は美声を響かせています

祐一郎の舞台映像がブログで見られるとは! (初日前の稽古のものだそうです)
『M!』公式ブログ



夢見心地で舞台を見つめている私にとっては、特に愛する祐一郎の映像って嬉しいようで嬉しくないというジレンマもあるんだなぁと・・・ああ、いや嬉しい。しかし1分ちょっとの、しかも最高に素敵なところを除いたものでは、ますます不完全燃焼な気分がつのってしまうではないか!



この美声、美しい立ち姿、華麗な手の動き(たまにロボコン疑惑つき)、ぜひ劇場で♪



これで、「見てみようかしら?」と思う方が増えるといいですね。作品はとてもいいバランスに仕上がっていて、オススメですよーっ(未見の方に呼びかけてみます)。



2007/11/28

『モーツァルト!』11/19-2 中川ヴォルフとアマデ

■この日のアマデは真嶋優ちゃん。



目が大きくてとってもきれいな顔だちですが、何せ最初から最後まで無表情、動きだけで表現していかなくちゃいけない。カテコで笑顔が見えてよかったわー。かわいい。



すごく印象的なのが、赤のコートの裾を勢いよくぱっと跳ね上げてから椅子に座っていたことですね。おお!と思いました。カッコいいの。とても自信がありそうなアマデです。全体的にとてもきびきびシャープな動きで、迷いとかムダを感じさせません。



でも、人形みたいにただ動きをなぞってる感じはなかったですよー。もっと冷酷な雰囲気があってもいいくらい。素晴らしいアマデ役だったと思います。



中川ヴォルフが天真爛漫にいかにも思春期の若者っぽく青くとがって、でも傷つきやすくて、でも、音楽を追求するこころも高くて、と飛び回っているのとは、対照的。



■中川ヴォルフのぴょんぴょん



あは!って言いながらぴょんぴょん飛んでるイメージ。そして、意外とちゃんと「男の子」なのがいいんですよねー。



アッキーは、iTuneだとR&Bになることからもー。節を転がすのが好き。あれ、関係ないのかな? 「始まり、だーー、ああ~っ」の、最後のフレーズが気持ちよく回ってました♪ 歌が盛り上がってくると、アッキーの顔が真っ赤になるのも見えて、こちらも息をつめちゃってましたね。



2幕、ぴょんぴょんしすぎたのかそういうつもりだったのか? ドレッドにつなげてる自分の髪がひょこっと飛び出しててまして、髪型がいまいちになってしまったんでした。ご愛嬌。



■残酷な人生!パパ!



自分の夢を息子に託して、思い通りの人生を送らせようとする父。しかも、才能が自分の思い描く以上にあるらしいと気付いて、自分の手から離れる恐れ、才能への嫉妬心が渦巻いてる父。



それでも、ヴォルフはずっとパパに褒めて、まるごと愛してもらいたかったんですね。ナンネールがパパの死を告げてから、「大人になった男は自分の足で歩かなくてはいけない」と呟いて出て行くまでの場面、とても良かった。体がふるふるっと震えたような気さえします。



呟いたときのアッキーの声、姿といったら。子ども時代がすっかり抜けて無邪気さも遠くて、近くにいるコンスからも遠く遠く、ただ1人きり、孤独な男がいる感じなのです。



もともと、ここの場面もとっても大好きなんですけれどもー。ただ感情を爆発させても、うまくいかないとこですよね。しかも、メロディがいい曲なので、キレイに歌うことも出来る。出来るけど、それはつまんない。



コンスと仲直りのベッドで休んでるとこにウェーバー家の襲撃、金を無心されて、「嘘をつくのは嫌だ、利用されるのも!」と突っぱねます。おおっ男らしい。
で、パパの死です。いやー、うまい展開だ。
さらに、「大人の男」になったヴォルフは父である皇帝のためでなく、市民のためのオペラ『魔笛』を作曲しようと決心します。いやああーっ、ほんと見事な台本でうなりっぱなしですよっ



本当の自立、悲しい決別の場面ですね。アッキーは、子どもの目線からパパに向かって「分かり合える時がくることを・・・」と、絞り出すように呼びかけてましたっけ。歌ってるよりも、魂の叫びだったなぁ~ 



2007/11/27

シカネーダー特集☆

■開幕前は静かだった『M!』ブログ、「シカネーダー特集」☆という記事がアップされてますね。



嬉しい映像、でも舞台の映像って奥行き感が薄くなるものですねー。ああ、全部見たい!



■先日、『蜘蛛女のキス』チタ・リヴェラのCDを買いました。あ、私のは輸入盤でしたが。



で、聴いてると、「オーロラ」が岡幸二郎さんで脳内上演です。リヴェラ様に対抗できそうなのは、幸二郎くんくらいでしょうか。これは「Where you are」をタナボタでやったのを拝見したからなんですけどね・・・。いきいきしてたんだもーん。



タナ・ガラ見に行きたかったよう。マダム・トムヤムクンカードも頂きたかった!!(岡さんのブログに画像載ってましたよん)





2007/11/26

『B型陳情団』奥田英朗

B型について書いたのかと思い読んでみた。単に、奥田英朗がB型だったのでこういうタイトルになったらしい。もとは、モノ・マガジン掲載の「モノモノしい話」というコラム。



ひねくれた感じが、若いんだなと思わせる。いろいろとんがってて良いです。
伊良部シリーズくらいしか奥田英朗の作品は読んでないけど、彼の文章は冷静さと気合があって好きなほう。



当時の身の回りのことを書いているので、バブルっぽい話とかも多くて時代を感じます。野球に関する話は怒りつつ、まともで拍手。みんなで同じ応援をするのはいやだとか、本当に素晴らしい選手なら外野同士のボールまわしさえも、芸術的な球と捕球の音がする、という話。



全然モノの話も出ないし、ぶつくさ反抗してるキャラなので、モノ・マガジンで連載だったというのが面白いかも。









『ZOKUDAM』森博嗣

Zシリーズの続きかと思って読み始めて、何だか違和感が。この後に『ZOKU』を読み返して違和感の原因は判明。



ロミ・品川、ケン十河、バープ斉藤、揖斐くんと野乃ちゃん。登場人物の名前と何か悪と闘うのね、という設定は同じだけど、ロミ品川とケン十河は、この話で初対面、ってことになっている。だから、続編ではない。



しかも、『ZOKU』ではくだらなすぎる悪事を働くことを目的にしょぼい工作活動をしていた「ZOKU」だったが、こちらではロミやケンたちが正義の味方らしい。Zワールド、というのかZなパラレルワールドというのか。



そして物語は遊園地の地下に(どれだけ広いのやら・・・)作られたロボットZOKUIDAMの秘密基地へ、乗組員となるべく配属されたロミとケンのぼやき、あるいは恋物語、で、シチュエーション・コメディとなっている。『ZOKU』はオチもつけてたので、かなり違うかもしれない。



最後まで闘いが始まる様子はなかったし、話の行き先もあるようなないような。もしもZOKUDAMを作ったら?という想像をしてる雰囲気です。



森博嗣の言葉の選び方とか、屁理屈のこね方が好きなので楽しめた。でも、それに興味がない人にはつまらないかも。



野乃ちゃんにほのかに恋、のケンのオタクっぽさが何とも意外とリアルな雰囲気なのがー。30代としては、ロミ・品川に頑張ってケンを奪ってほしいものだと思いつつ読む。奪えなかったみたいですが。