2014/12/10

『ファースト・デート』11/23夜、11/24昼 1 クリエサイズにぴったり良品

@シアタークリエ

アーロン/中川晃教 ケイシー/新妻聖子
ゲイブ/藤岡正明 アリソン/昆夏美 ローレン/未来優希
レジー/古川雄大 ウェイター/今井清隆

演出:山田和也 翻訳/小田島恒志
音楽監督:島 健 振付:佐々木信彦 振付/監修:大澄賢也
衣装:屋島裕樹

2公演取りすぎだったかなーと失礼なことを思いながら観にいったら、2公演分取っておいて良かったなでした。大がかりな舞台も大好きですが、こういうクリエのサイズにぴったりの佳作も良いですねー。

いま、スタッフの名前を書き出して、振付監修に大澄賢也さんの名前があってびっくりー。振付師さんとは違う仕事があるのかな?
チラシの衣装は抑え目だったのね、が、聖子ちゃんの衣装! パンキッシュなテイストでありながら、女の子っぽさもあって、その加減がケイシーの自分も相手も大事にしたい、っていう気持ちにも合ってた。それにしても細いわ・・・食べるの好きな聖子ちゃんだけど、ちっとも肉になってない。
髪型もメイクも私の好みどストライクで、着こなしていた聖子ちゃんもますます好きになったわ。

さて、着席したら20分前と10分前くらい? キーヨ&アッキーによる楽しい掛け合いお手洗い等々の説明がありまーす。事前に教えてもらってたので、いつもは5分前に到着派の私も早々に着席して待つ。
キーヨが説明で、アッキーが合いの手を入れる形式ですね。チーズケーキ♪チーズケーキ♪など楽しそうに歌いながらのアッキー、すでに可愛い。ぐふふ。
男性用お手洗いも説明します。自分が使ったことないから、そこにあるのねーと新鮮。

さぁ、開演!

キーヨ(ああ、ウェイターさんはお名前つけてもらってないから、ラストも名乗れなかったのか!)のいるレストランへ、ブラインド・デートのためやってきた・・・まずはアーロン。
きっちりネクタイ締めたままで、ウェイターさんにキメすぎ、頑張りすぎ!とネクタイ外される。スーツは紺地に正方形の格子が細くはいったオシャレなもの、クレリックシャツと茶の靴で、金融関係のビジネスマンにしてはかなりオシャレ度高い。仕事だけ人間には見えないオシャレさんだ。小柄だけどスラリと見えるいいスーツだな(どこのだったんでしょうね) あと黒縁のメガネ。似合ってる。
椅子の位置を直したり落ち着きがないアーロンの登場シーンでした。

次いで、イケイケな(アーロン曰く)テンション高く威圧的なケイシー登場。見るからに、合わなさそうな二人の衣装とメイク。早口設定の聖子ちゃん、こういう役が似合う。「Bitter Days, Sweet night」も似た雰囲気を出してましたが、イケイケ、ズケズケ、でも実は繊細なのという。

アーロンの駆けつけ一杯がBeer!に大して、ケイシーは強いお酒、さらに強いお酒をチェイサーに。かっと飲み込んで、威圧感すごい。

吹いたアッキーに吹いた。
姉のローレンが、アッキーのことを「トム・クルーズみたい」と言ってたと聞いて、飲んでたビールをブブー!!と吹いた! すっごい弧を描いて、きれいに左右に吹いた・・・
練習したに違いないと思わせる、上手なブブー!

お互いの印象を歌い合って、でもこの人かもしれないと余白を残して、デートは続くー。

2014/12/09

M!映像化、本日撮影だったようです

東宝・・・担当者が変わったのでしょうか、ともあれ東宝作品が映像化されるなんて! 夢のようです。もっと祐一郎が超イケイケの頃に収録してほしかったけれど、いまさらだな。とにかくこのチャンスを逃してなるものかーっ
2002年10月の日本初演依頼、
日本のミュージカルファンを魅了し続ける『モーツァルト!』。
“音楽の天才”
モーツァルトが駆け抜けた、
歓喜と苦悩の35年の生涯を描いた
傑作ミュージカルが、多くのお客様の熱いご要望にお応えして、
初のDVD化がついに決定!予約受付開始!!
(東宝ナビザーブからのメール引用)
A席センター、壁際のあたり?にカメラが入ってたんですかね。無茶なアドリブはなくて、キチンとした進行だったらしい。

思いのほか好評だった的なことになって、もっと映像化しようぜとか思うように仕向けたいものだ。
予約受付中のwebページを見ても、いまいち信じられないんですが、ええもう、この好機をもっと良い方向にしたいわー。

ついったにも書いたんですが、ちょっと興味あるかなという友人を誘うにしても、こんな感じなんだと見せるものがあると良いと思うの。実際の舞台体験は、映像から受けるものの何十倍も素敵だから、映像でOK!って思えたひとは、安心して観劇できるね。

で、興味ないしって人にもこういうのあるよと見せて、徐々に普及活動可能。例えば、私のタカラヅカへの流れは、DVDで轟悠さまのルキーニ見て、実物見たい!と思ったのが最初でしたし。

映像化で舞台(というか、この場合“ミュージカル”)の裾野を広がると思いますよ。爆発的にじゃないと思うけれど、小さな努力は続けていくべき。上演してくれない地域に住む身としては、せめて映像で、というのもある。身近じゃない人たちに楽しんでもらって、旅行のついでに見たいなって思ってもらえたら、それだけでもお客さまいらっしゃいませ、よね。

クンツェ&リーヴァイ作品で許諾取れたなら、他の作品たちも是非とも映像化へ! おねがーーーい!!(友人たちに美・祐一郎を自慢するっ→メイワク?いやお構いなしよ・・・フフフ)

2014/12/07

恒例行事も大人の波

学生の頃から、クリスマスに集まってプレゼント交換する会が開催されていまして(女子大だから女子オンリー)
ずっとテーブルにあったチキンが、ついに今年は登場いたしませんでした。なぜならば、胃腸の調子がイマイチが2人いたからー。ウチ1名は私。
チキンは止めて、寿司になりました。

でもこれは別腹!
ケーキ!

友人Rちゃんのブッシュ・ド・ノエル
 ヨコから撮ればよかった。小枝に雪が残ったような飾りが繊細。もちろん小枝も自分で作ったとのこと。すっごい。
中は、というとこれが! 下の層はチョコレートのムースで、間にココアのスポンジ(粉を使わない生地)で、上はキャラメルのムース。取り囲むのはたっぷりのガナッシュ。
美しすぎる。毎年彼女のつくるケーキを頂いていますが、いつもうっとりしてしまう。

お陰で、デパ地下のケーキでは美味しいと思いにくくなってしまった。贅沢ー。

2014/12/02

『アリス・イン・ワンダーランド』11/22夜 イッツショウタイムの連続技

@青山劇場 B席(2階)
初めての青山劇場の2階、きっとこれが青山劇場ラストになると思うが、音が聞き取れない哀しみとともに記憶に残るのがさみしい。
もっとギター音がギュンギュンしてた『メタル・マクベス』は歌詞が聞きにくかった記憶はないから、2階席の壁近くというのが悪かったのだろう。
セリフが1番聞こえにくかったのが、主人公アリスの安蘭けいさん。しくしく。

ほとんど事前に情報を入れずに、ただし、“禅さんがウザイおじさんで超かわいい”らしいことは耳に入ってました。
タイトルが、特にひねっていないので普通に『不思議の国のアリス』のミュージカルなんだとばかり思っていた。再演にあたり、どうやら違うらしいと気づき、それなら見てみたいなーと組み込んでみました。

アリス/安蘭けい 帽子屋/濱田めぐみ ウサギ/平方元基
クロエ/唯月ふうか モリス/松原剛志 エル・ガド/小野田龍之介
芋虫/新納慎也 白のナイト、ジャック/石川禅
ハートの女王/渡辺美里

音楽:フランク・ワイルドホーン
演出:鈴木裕美

役者さんたち、みなさん各自のキャラを楽しく演じていてブラボー!
渡辺美里をはじめてライブで見たわ!(でもCD持ってたよー、けっこうちゃんと買ってました。80年代の思い出)
ちょっと浮世離れした女王さま役が似合ってました。

芋虫があんなに気高く素敵だなんてー! 新納さんの美声はますます磨きがかかってて、聞き惚れる。思慮深いという役だったので、何だか新鮮でした。美・芋虫さま

ウサギさんは、多くの皆さん仰るように“でかい”! 
2階から見てたせいか、平方くんの可愛い部分を見れるのかなーと思っていたが、そうでもなかった。真面目感の強いウサギに見えました。ちっとも時間に遅れちゃう感じじゃなくて、アリスを導く役目が主です。汗だくなのは見えなかったわよー。
若干、堅いウサギだったが、声はよく出ていたので嬉しい。地声がいいのね? 

で、ジャック役の禅さん。なるほど、確かに! ウザイ!(超ほめてる) 
ウザイっていうか、でもいい夫に見える。優しさはありそうだ。なぜアリスと上手く行かなくなってしまったのかが、はっきり描かれないけれど、アリスに余裕があれば、ジャックの可愛さを再発見できるはずよ!

クロエを迎えにくるハンチング帽にジャケット、スニーカー(だったか?)のお姿も可愛いうえに、白のナイトの青×白衣装も・・・うーん、可愛い。
白馬にまたがって、ぱっかぱっか登場。楽天的なことを言うだけで、解決策をださないナイト。あ、これが上手く行かない原因?
可愛いからなぁ しょうがないよ・・・現実的な対応がうまくできなくてもさー。

昭和のアイドルと間違えそうな衣装で踊って歌う石川禅、おお、可愛いが濃い。そして、いちいちダンスの動きも妙なタメ入りだ! これ知ってる!浦井健治だよー! 健ちゃんと同じだったー。やはり浦井くんは昭和アイドルなんだな。
ホリプロなら、禅さん入れてのユニット作れる。年代ばらばらでもいいし、禅さんと同年代でもいいし。あああ、見たいーっ

しかし、そんな可愛い可愛い禅さんのことも脳内から吹き飛ばしたのが、帽子屋の濱田めぐみ。
パワフルな役が本当に似合う方よ。登場しただけで、出ました!めぐさま!掛け声がかかりそうな迫力、そのうえあの声、どの角度からも美しく見えるボディの使い方、賛辞の言葉が足りなくて申し訳ないが、褒めるとしたら、一度でも見てくれれば分かる!でしょうか。
他がほんわかしてるなか、帽子屋だけは真剣にダークサイド。全てを思い通りにしたいアリスの欲望の象徴です。高笑いもカッコいいし! 素敵でしたっ

エル・ガトの小野田さん、キュートさで押してました。芋虫、エル・ガト、ナイト、とウサギの可愛い派4名が集まると、ええもう可愛いの分かったよ! 

見終わって、あれ? 意外と大団円じゃないのが大人向けなのかと。娘と夫は一緒に冒険してないから、同じで、ただアリスの心の向きが変わったら、もしかして関係改善しそうね?というラストなんですね。

扉を開けるたび、オレの番っすね!とキラキラ楽しいショウがスタート☆ 見終わったと思ったら、また次の扉。物語そのものの筋より、イッツ・ショウタイム!な展開にぐいぐい引き込まれ(セリフも歌詞も半分以下しか聞き取れなったけれど)、楽しかったーっとなる。客席の埋まり具合が土曜日なのにさみしかったのが、悔やまれる。きっと笑顔でいっぱいの客席が、さらに盛り上げるスパイスになるのに。

ともあれアリスの悩みは多少の差はあれども、誰にも当てはまるものだから、素直にアリスがゆっくり考えて、楽天的に、べきじゃなくて、何がしたいか、などなど、ライフハックなアドバイスを受けて、自分と生活を客観視して前向きな気分になればそれでいいのだー。

2014/12/01

『スリル・ミー』11/22昼 伊礼/田代ペア 2 分かってから見直したい、リピーターを呼ぶつくり

中盤の誘拐殺人から、拘置所までの流れの緊迫感が。
お腹痛かった。
先に書いたように結局逮捕されて刑務所にいることは分かっているのに、それでも緊迫感が激しかった。ずっとオロオロしてる万里生、罪の意識を襲われている様子の万里生、警察の手が自分に迫っていると追い詰められていく万里生、素晴らしかった。素直に騙されましたー。

一方、最初は全能感でいっぱいのオレ様だった伊礼<彼>が、徐々に事態を把握し、めがねを紛失したのはお前の責任、捕まるのはお前だけ、と罪をなすりつけようとする小賢しい態度を取り始める。いやー、ちっちゃいな「超人」は。

<彼>からの提案。証拠品を全て処分せず保管していた<私>が、<彼>の指示にしたがって従属的な立場で犯罪に加担してしまった、罪は認めるが主犯は<彼>とする司法取引を取り下げて、<彼>と共に裁判を受けることに・・・
そんなに<彼>のために生きるのか、お前は!と、またも純情に思っちゃったわ。

拘置所で小賢しい策略をする<彼>が、<私>を説得しようと歌うメロディは、児童誘拐時に子どもに向かって歌っていたものと同じ
自分の悪企みを伏せ、優しい人の仮面を被り、手懐けようとするメロディ。巧い!
けっこう耳に残る歌だったので、ここで同じメロディ使うんだなーって。たくさんあるミュージカルの楽しさのひとつでしょうね、このメロディをここで!と気づく楽しさ。愛の始まりと終わりに同じメロディが使われるとかさ・・・(『エリザベート』とか他にもたくさん)

それから、櫛目ばっちりなヘアが乱れるように、「超人」気取りだった<彼>がどんどん普通人っぽく崩壊していくのが、面白い。ちょっと、ざまーみろ、という気分になる。
ずっと惚れた弱みなのか<彼>に従う<私>がかわいそうな気持ちにすらなっていたので、そう思ったんだろう。

拘置所の隣同士、<私>が寝てしまったと思い、自分の気持ちを語りだす<彼> お互い顔を合わせず、心の底を見せるような夜。<彼>の「超人」はどこへ、死ぬのは怖いと吐露などする。児童への罪の意識よりも、自分が死ぬかもしれないことを恐れるのだった。

万里生がどんな顔して聞いてるのかなーってオペラ出して拝見する。じっと聞いてた。すごく嬉しそう、でもなく、すごく怒ってるのでもなく、静かに聞いてた。死ぬのは怖くないの・・・? 優しさはないけど、大人が子どもの話を聞いてるみたいな、<彼>がそう語る内容は既知のことだっていう感じの顔。
これまで、万里生<私>は分かりやすい反応してたのが、ここで“何考えてるのか分からない”人にみえる。このじっと聞いてる<私>が、<私>の素か。

超人なのは、僕のほうだ。
(セリフうろ覚えですけど)<私>が静かに語りだす、大逆転の場面。
95年、2人は一緒だ。そのために、めがねを殺人現場に残したし、証拠品も処分せずにいた。司法取引を取り下げるように<彼>言うことも見越しての、収監だ。決して離れられないでいられるようにするために、誘導したのだ、と。

「まだわからないの?」的なことを言ったときの万里生の顔が! コワイ! 自分がコントロールしてると思っていた<私>から、実は自分のほうがコントロールされていたことを言われ、最後の一撃受けたみたいに崩れ落ちる<彼>!
ギャー。
そうだった、冒頭で万里生<私>の従属してる風で実はこっそり主導してる感じ、忘れてたけど、そうだったー!

トドメ刺したなー、全て手に入れたらしい<私の>静かな満足感が恐ろしい。

こういう展開だと、<私>が<彼>への執着をどの程度見せるのか、さじ加減が大事ですよね。あからさまに手に入れたい態度だと、主導権を奪い去るこの終盤の見せ場が薄れてしまう。かといって、あまりただ振り回されてる<私>だと、実は・・・の部分に説得力が生まれない。
ということで、万里生の<私>は、そのチラ見せ加減が良かったですよ。伊礼<彼>の尊大さとある意味鈍いところもぴったりだった。

終盤、仮釈放の審議場面、<彼>が刑務所内で殺されたことが語られました。せっかく95年(つまり永遠に一緒と同義)いられるはずだったのに・・・ もう<彼>がいないから、仮釈放申請したんだなっていうのが分かりました。はぁぁ

ところで時代設定に気づいたのが、電話を見たとき。
大学生が三つ揃え着てる時点で時代感を捉えるべきだったとは思うけど、女性の衣装ほどにはすぐ時代を把握できなかった。他に時代や場所を示すものがなかったので、子どもを殺して帰宅してからの「めがねがない!」騒動で電話機が出てくるまで、しっかり時代を把握してませんでしたね・・・
今思えば、タイプライターで分かるんじゃ?ですけど、なにせ「俺は超人」とかいう子だから、レトロ好きなシュミがあるのかもとか思った程度。鈍かった。
だから犯罪の証拠品の扱いがあんなだったのねー(DNA検査のない時代のお話)

舞台セットもシンプルでよい。
余計なものに気を取られることなく、ただ2人の攻防を見ていればいい。左右対称のセットに、光がタテヨコと当たって、この光の使い方は演出の栗山さんらしい気がしました。

先日、アルジャーノンの音楽が私には合わなかったと書きました。スリル・ミーにおいてその杞憂はゼロ。場面ごとに相応しく、あるときは展開をリード、あるときは流れていることさえ忘れるほど自然に溶け込んで、ミュージカルの音楽ってこうであってほしい度が100点です